販社トヨタ・マニラベイ、年商19%増の94億ペソに
2014/04/03
純利益9%増の1.1億ペソ:三井物産とGTの合弁事業
メトロバンク・グループの持株会社GTキャピタル・ホールディングス(GTCAP)が、トヨタ車事業を一段と拡充しつつある。
GTCAP は、昨年12月と今年3月に、トヨタ車販売企業であるトヨタ・マニラベイ社(TMBC)の株式を取得、2回合計で60%を保有するに至った。残りの40% は三井物産が保有している。TMBCはフィリピン最大のトヨタ車販売会社であり、トヨタ車販売シェアは10%超に達している。
GTCAPの決算報告書によると、トヨタ・マニラベイ社(TMBC)の2013年度(1月~12月)の売上高は前年比19%増の94億ペソ、純利益は同9%増の1億1,030万ペソと好調であった。GTCAPは今年3月に、別の有力トヨタ車販売企業である「トヨタ・クバオ社 (TCI)」の株式89.10%を取得した。
また、GTCAPは、一昨年後半から昨年年初にかけて、トヨタ自動車のフィリピン製造拠点であるトヨタモーター・フィリピン(TMPC)株式を30%追 加取得、保有比率を51%に高めている。すなわち、TMPCのマジョリティーを握っており、製造、販売双方でトヨタ車事業を強化しているといえよう。
TMPCの2013年度の売上高は前年比10%増の802億ペソ、純利益は同50%増の42億ペソと非常に好調であった。TMPCの販売台数は7万5,161台に達し、工業会加盟企業でのシェアは41.5%、輸入車協会分を含めた総販売台数ベースでのシェアも35.7%で2位以下を大きく引き離して いる。レクサスを加えると、2013年のトヨタ車販売台数は7万5,587台に達する。
TMPCは、2013年まで12年連続で、フィリピン自動車市場の三冠王(総販売台数、商用車販売台数、乗用車販売台数いずれもトップ)となった。 2014年の販売台数目標は20%増の9万台とのことであり、 13年連続の三冠王達成が期待される。
このように、フィリピンでのトヨタ車事業は非常に好調といえよう(14年4月1日のフィリピン証券取引所回覧1528-2014号などより)。