比トヨタ、レーシング・スクール開校

2014/03/16

 トヨタ・モーター・フィリピン(TMPC)は、今年1月25日に、パンパンガ州クラークのインターナショナル・スピードウェイにおいて、当地のベストセラーカーである「ヴィオス(VIOS)」のワンメーク(同一仕様車)レースであるヴィオス杯を開催した。

 

 TMPCはヴィオスの販促のみならず、フィリピンでのモーター・スポーツ振興を図るべくヴィオス杯を開催。ワンメークレースは、一般人が参加可能の大衆向けレースという側面を有している。TMPCは、今後は一般参加型のヴィオス杯を開催する意向であり、幅広い層の参加を促し、さらなるモーター・スポーツ普及を図る方針のようである。

 トップギア・フィリピン誌オンラインニュースによると、TMPCは、モーター・スポーツ振興を図るべく、1月のヴィオス杯に続き、トヨタ・レーシング・スクール(TRS)を開校しつつあり、入学希望者募集を開始した。TRSはベーシック・サーキットクラスとアドバンスド・サーキットクラスで構成される。開校日は3月30日、4月26日、5月10日、6月7日、7月19日、9月10日などと予定されている。

 自動車レースの入門コースであるベーシック・クラスでは、自動車レースに必要な技術に関する講義でスタートする。その後、サーキットで基本技術を学ぶ。一方、アドバンスド・クラスは、ヴィオス杯参加希望者やレース経験を積みたいドライバーが対象である。卒業生には、ヴィオス杯参加適合証明書が授与されるとのことである。

 なお、ヴィオスは、初めて車を購入する顧客が、車を持つ喜び、楽しさ、快適さを感じられるよう「洗練された外観」、「クラストップレベルの居住性」、「低燃費」を実現した新興国向け専用コンパクトカーである。

 フィリピンでは、2003年に初めてヴィオスが投入された。当時はタイからの完成車輸入であった。フィリピンではこのクラスの乗用車に対する需要が強く、まもなくヴィオスはベストセラーカーに育ち、2007年からは トヨタ・モーター・フィリピンズ(TMPC)による現地生産が開始された。

 ヴィオスはオートフォーカス・ピープルズ・チョイス賞における『オートモービル・オブ・ザ・イヤ―』を2012年と2013年連続で受賞など多くの賞を受賞している