りそな、日系企業の比進出支援体制強化

2014/03/11

駐在員をRCBCジャパンデスクに派遣

 

  りそなグループが、フィリピンの有力銀行リサール商業銀行(RCBC、本店マカティ市)との協力関係を深耕化することで、日系企業のフィリピン進出支援体制を強化しつつある。

 まず、りそな銀行は一昨年3月に、RCBCとの間において、フィリピンにおける金融機能の提供(取引先企業の現地法人に対する融資取引等)を始めとする業務提携を行った。

 昨年年5月には、りそな銀行は、フィリピン経済区庁(PEZA)およびRCBCの間で協力覚書を締結した。この覚書は、りそな銀行がPEZA およびRCBC と緊密に連携して、フィリピン進出に関するアドバイス、フィリピン投資説明会の開催、進出時における諸手続きのサポートを行うなどフィリピンに進出を検討する日系企業への支援体制の充実を図るものである。

 さらに、9月25日には、りそなグル―プの埼玉りそな銀行と近畿大阪銀行が、各々、リサール商業銀行との間において、フィリピンにおける金融機能の提供 (取引先企業の現地法人に対する融資取引等)を始めとする業務提携に関して合意した。りそな銀行を含むグループ3行がRCBCと提携することになり、グ ループとしてのフィリピン進出支援体制が強化されると言える。

  ただし、りそなグループにはフィリピンに自前の拠点を有しておらず、りそな銀行シンガポール駐在員事務所からの対応にとどまっていた。フィリピン現地での フォロー体制を強化するために、このほど、提携銀行であるRCBCのジャパンデスク内に駐在員を派遣、コンサルタントとして常駐させることとなった。駐在 員は山戸 昭雄氏で電話番号は(632)894-9809である。

 なお、RCBCはフィリピンの大手民間商業銀行で、フィリピンの有力財閥ユーチェンコグループ傘下の中核企業である。松本康宏氏ら日本人駐在員2名を含 む総勢40名超の日本企業部はフィリピン民間商業銀行でも有数の規模である。日系企業700社超と取引を有し、主要工業団地に支店を開設するなど、日系企業に対し充実した金融サービスを提供している。