ロビンソンズ・ランド、台風30号被害で13%減益
2014/03/03
実質ベースでは13%増益、今年度7モール開業予定
レイテ島タクロバン市は、昨年11月8日に中部ビサヤ地方を襲った超大型台風30号(フィリピン名:ヨランダ)によって甚大な被害を受けた。
ゴコンウェイ・ファミリー傘下の大手不動産企業ロビンソンズ・ランド(RLC)のショッピング・モール「ロビンソンズ・プレース・タクロバン」も大きな ダメージを受け、営業を停止に追い込まれた。12月央からは生活必需品の供給など部分開業したが、全面的な再開は今年4月以降となるもよう。
この超大型台風30号の被害がRLCの業績に大きく影響している。このほど公表されたRLC四半期報告書によると、RLCの2014年度第1四半期 (2013年10月~2013年12月、会計期末:9月)の帰属純利益は前年度同期比13.2%減の10億3,226万ペソへと減少した。「ロビンソン ズ・プレース・タクロバン」の台風被害損失2億9,700万ペソ等の一時的損失が響いた。
台風被害など一時的損失を除外した純利益は前年度同期比13.4%増の13億4,812ペソであった。すなわち、実質13.4%増益であったといえる。 そして、さらなる業容拡大を図るため、2014年度に160億ペソの設備投資を予定している
特に、モールに積極投資する方針である。通常、年間3~4のモールをオープンしているが、今年度は7つのモールをオープンする予定である。既に5つの モールをオープン済みであるが、「ロビンソンズ・プレース・ラスピーニャス」、「ロビンソンズ・プレース・アンティポロ」をオープンする予定である。これにより、2014年度末のモール数は39、総売場面積は107万7,000平米に達することになる(14年2月28日のフィリピン証券取引所回覧0898-2014号などより)。