メトロバンク46%増益、最高益大幅更新

2014/02/27

帰属純利益225億ペソで業界最高水準
総資産32%増の1.4兆ペソ、856店体制に

 

 当地第2位(総資産ベース)の商業銀行であるメトロポリタンバンク&トラスト(メトロバンク、本店マニラ首都圏マカティ市)が、2013年度(1月~12月)の決算速報を発表した。

 それによると、帰属純利益は前年比46%増の225億ペソと大幅増益となり、連続最高益更新を続けた。まだ銀行業界の決算発表は出揃っていないが、225億ペソはフィリピン銀行業界における最高水準であると推定される。

 好業績の要因は、営業収入が同38%増の790億ペソに達したことによる。コアビジネスである融資事業による純金利収入が同24%増の383億ペソと好 調であった。一方、非金利収入も同55%増の407億ペソへと急増した。トヨタ・モーター・フィリピン株式のグループ企業への売却なども寄与した。

 2013年末の総資産は前年末比32%増の1兆3,800億ペソ、受け入れ預金残高は同38%増の1兆0,200億ペソに達した。、バーゼルⅡベースでの自己資本比率(CAR)は16.7%で、中央銀行による最低基準10%を大幅に上回っている。また、導入予定のバーゼルⅢへの対応も万全である。
 
 なお、2013年末の国内店舗数は856店、ATM設置台数は約2,000台超に達している(14年2月26日のフィリピン証券取引所回覧0798 -2013号などより)。