1月の国際総合収支、史上最大級の赤字に
2014/02/20
約45億ドルで昨年年間の黒字をほぼ掃出し
フィリピン中央銀行(BSP)は、毎月、純外貨準備高(NIR)の変動から算出した国際総合収支推計速報値を発表している。
その推計速報値によると、2014年1月の月間国際総合収支 (BOP)は44億8,000万米ドルの赤字で、前月(4億1,900万米ドルの黒字、前年同月(20億4,300万米ドルの黒字)から赤字に転落した。 また、44億8,000万米ドルという月間赤字額は、記録が確認できる1999年以降の中央銀行(BSP)データでは、最大の赤字額である。
ちなみに、2014年1月の海外からのポートフォリオ勘定(金融市場などへの間接投資)は18億4,400万米ドルの純流出となり、前年同月の12億7,000万米ドルの純流入から売り越しに転じた(14年2月19日のフィリピン中央銀行資料などより)。
フィリピン国際総合収支推移(単位:百万米ドル)
期間 | 年間 | 1月 | |||||||||||||
年 | 04年 | 05年 | 06年 | 07年 | 08年 | 09年 | 10年 | 11年 | 12年 | 13年 | 13年 | 14年 | 伸び率 | ||
国際総合収支 | -280 | 2410 | 3769 | 8557 | 89 | 6421 | 14308 | 11400 | 9236 | 5085 | 2043 | -4480 | 赤字転落 | ||
対GNI比 | -0.2% | 1.9% | 2.5% | 4.6% | 0.0% | 2.9% | 5.4% | 3.4% | 2.7% | - | - | ||||
対GDP比 | -0.3% | 2.3% | 3.1% | 5.7% | 0.1% | 3.8% | 7.2% | 4.5% | 3.6% | - | - |
(出所:中央銀行資料より作成、対GNI比と対GDP比は手許計算で算出)