カルビー、フィリピンでスナック生産へ
2014/01/30
ゴコンウェイ傘下URCとの合弁事業
カルビー(本社:東京都千代田区)は1月30日、フィリピンに合弁企業を設立すると発表した。
カルビーはグローバル戦略のもと、アジアにおけるスナック菓子の有力な市場の一つであるフィリピンにおいて、カルビー製品の市場参入とシェア拡大を図るため、フィリピンで強いブランド力と販売力を有する「ユニバーサル・ロビナ・コーポレーション」(URC、本社マニラ首都圏パシグ市)との合弁企業を設立、スナック菓子の製造販売を開始する。
2014年4月に設立予定の合弁会社はパシグ市に立地、社名は「カルビー-URC」となる。当初資本金は6億ペソ(約14億4,000万ペソ)、出資比率はカルビー50%、URC50%となる。営業開始後6年以内に年商40億円とすることを目指す。この合弁会社は2017年3月期よりカルビーの連結子会社となる予定である。
なお、URCはフィリピンの有力財閥であるゴコンウェイ・ファミリーの大手食品企業である。主力の消費者向けブランド食品(BCF)のほか、砂糖や小麦粉などの生活必需品など幅広く食品事業を展開している。また、日清食品との合弁企業日清ユニバーサル・ロビナにおいて 即席袋めん・カップめんの製造販売をおこなっている。
このURCの2013年度(会計期末9月)の純売上高は前年度比13.8%増の810億ペソであった。主力の消費者向けブランド食品(BCF)の国内売上高が同22.8%増加、BCFの海外売上高も9.4%増加した。そして砂糖の売上高も同24.1%増と急回復した。
増収効果に加え、原材料価格の安定により、営業利益は同30.9%増の103億ペソ、純利益は同23.6%増の101億ペソと二桁増益となった。2012年度も63%増益であり、非常に好調な業績推移となっている(14年1月30日のカルビー株式会社ニュースリリースなどより)。