2013年の訪日フィリピン人、27%増の10万8千人
2014/01/17
12月は50%増の1万1千人、ビザ免除のタイ人2倍強
年間訪日外客総数、24%増の1,036万人で史上最高
日本政府観光局(JNTO)は1月17日、訪日外客数などに関する2013年12月推計値と9月暫定値を発表した。
2013年12月の訪日外客数(推計値)は前年同月比25.4%増の86万4,600人となり、12月として過去最高記録となった。市場別では、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシア、豪州、米国、フランスが12月として過去最高を記録した。12月のフィリピンからの訪問者数は同50.1%増の1万1,100人へと大幅増加した。
7月1日より、査証免除が開始されたタイからは同119%増の5万6,000人、マレーシアからは同65.5%増の2万8,500人と非常に高い伸び率 を示し、査証免除大きく寄与したといえる。また、フィリピンと ベトナム(前年同月比45.7%増の5,100人)は短期滞在数次査証の発給が開始され、インドネシア(同27.3%増の1万7,000人)は短期滞在数次査証の滞在期限が15日から最大30日に延長された。
2013年年間間(1~12月)の累計訪日外客数(推計値)は前年同期比24%増の1,036万3,900人。初の1千万人の大台突破となり、これまで過去最高であった2010年の861万1,000人を3年ぶりに更新した。市場別では、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドネシア、インド、豪州、フランスが年間での過去最高を記録した
円高是正による旅行費用の割安感浸透、7月より開始された東南アジア諸国の査証緩和措置、継続的な訪日プロモーション効果、格安航空会社(LCC)などの新規就航等による航空座席供給量の増加などが、2013年の訪日外客数の大幅増加・史上最高記録の要因となった。
2013年のフィリピンからの訪問者数は前年比27.4%増の10万8,300人であった。東南アジア主要6カ国(フィリピン、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム)合計では同48.3%増の114万8,800人で過去最高となった。特に、7月に実施された査証の免除措置後は、タイとマレーシアでは、前年同期比(7月~12月)でそれぞれ96.1%増、56.2%増の高い伸びを示した。また、訪日旅行者数全体に占める東南アジア主要6カ国の割合は、2012年の9.3%から2013年11.1%となり、今後さらに拡大することが期待される(14年1月17日の日本政府観光局報道発表より)。