13日にサンミゲルの筆頭株主企業が上場へ
2014/01/06
トップ・フロンティア、13日にIPOなしの紹介方式で
サンミゲルの筆頭株主であり、サンミゲルとの株式持ち合い企業でもあるトップ・フロンティアが、1月13日にフィリピン証券取引所(PSE)へ新規上場される予定である。
トップ・フロンティアのPSE上場はやや複雑な経路で行われつつある。まず、サンミゲルが、2013年11月5日現在の株主に対し現物配当実施を決定した。この現物配当は、サンミゲル普通株式10株に対し、トップ・フロンティア株式1株を配当するというものである。現物配当分のトップ・フロンティア普通株式数は約2億3,763万株であり、新年1月2日に該当株主に配布された。
この現物配当によって、トップ・フロンティアの株主数は急増、フィリピン証券取引所(PSE)の上場基準を満たすことになった。トップ・フロンティアは、 10月17日の取締役会において、サンミゲルの現物配当分を含むトップ・フロンティア株式を、イントロダクション(紹介)方式において新規上場させることを決議している。 イントロダクション方式とは、新規公募(IPO)を実施しないで、既存株式を直接上場させる方式である。
このトップ・フロンティアのイントロダクション方式にようPSE新規上場日は1月13日と仮決定されており、変更がなければ、2014年しの新規上場第1号となる。
トップ・フロンティアは元貿易産業相のロベルト・オンピン氏傘下の持ち株会社であり、積極的な投資活動を展開してきている。その投資活動において、サン ミゲルと協調するとともに、サンミゲルと株式持ち合いの関係にある。トップ・フロンティアはサンミゲルの筆頭株主であると同時に、サンミゲルがトップ・フ ロンティアの大株主となっている。
トップ・フロンティアのサンミゲル保有比率は、2013年9月末時点で約39.08%(トップ・フロンティアの名前が明示されている分)となっている。 ただし、実質支配権比率は66%超%とみられる。一方、サンミゲルは、トップフロンティア株式の49.2%を保有している(14年1月6日のフィリピン証券取引所回覧0043-2014号などより)。