ロビンソンズ、資生堂化粧品の販売網を獲得

2013/12/17

ミニストップ、ダイソーなど日本ブランド事業拡大

 

 

 ゴコンウェイ・ファミリーの有力小売企業であるロビンソンズ・リテイル・ホールディングス(RRHI)が、急ピッチで業容を拡大しつつある。


 RRHIは、12月13日に、100%子会社ロビンソンズ・スペシャルティー・ストアズ社を通じて、美容製品や化粧品の販売企業であるビューティー・スキンノベーションズ・リテール(BSRI)を買収した。BSRIは、マニラ首都圏、セブ市、ミンダナオ島ダバオ市のショッピングモール内で、資生堂製品の販売店8店、米国ベネフィット・コスメティックス製品の販売店2店を展開している。
 
 したがって、RRHIは今回の買収により、資生堂と米国のベネフィット・コスメティックス製品の販売網を獲得したといえる。

 RRHIは今年11月11日にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場された。RRHIにとって、2013年はPSE上場にくわえ、合計店舗数 1,000店達成という記念すべき年になった。RRHIの1,000店目となったのは、 11月29日に、ミンダナオ島カラガ地方ブトゥアン市のロビンソンズ・プレイス・ブトゥアン内にオープンしたロビンソンズ・デパートメント・ストア (RDS)ブトゥアン店である。

 RRHIは、RDSのほか、ロビンソンズ・スーパーマーケット、ロビンソンズ・アプライアンス、トルーバリュー、サウススター・ドラッグ、トップショッ プ、トップマン、トイザラス、ミニストップ、サイゼン(ダイソー100円ショップのフィリピン版)などを展開している。

 これらRRHIの店舗数は、2012年末で912店であったが、既に、1,000店に達した。そして、2013年末に、1,100店、2014年末に 1,400店体制とすることを目指している。

 なお、フィリピンのミニストップは、ロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ(RCSI)によってフランチャイズ展開されている。RCSIは、三菱商事、ミニストップ株式会社、そして、RRHIグループとの共同事業である。1997年にRCSIとミニストップ本社との間でカントリー・フランチャイズ契約が締結され、2013年10月末の店舗数は362店に達している。

 資生堂製品販売網買収で、ミニストップやダイソーなどRRHIの日本ブランド事業も一段と拡充されることになる(13年12月16日のフィリピン証券取引所回覧8895-2013号などより)。