ファミリーマート、フィリピン出店加速化
2013/12/10
株式会社ファミリーマート(本社:東京豊島区)が11月末の店舗数を発表した。
それよると、2013年11月末におけるファミリーマート国内店舗数は、1万0,162店。海外店舗数は、台湾、タイ、韓国、中国、アメリカ、ベトナム、インドネシア及びフィリピン、合わせて1万2,949店となり、国内外合計で2万3,111店に達した。
フィリピン1号店「ファミリーマート・グロリエッタ3店」は、2013年4月に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。店舗面積は220平米(イートインコーナー26席含む)、売場面積は129平米、運営形態は直営、営業時間は24時間である。日用品、加工食品、菓子、飲料などのほか、弁当、サンドイッチ、デザートなどのオリジナル中食商品、ファーストフーズ(フライドチキン、ホットドッグ、中華饅頭、シャーベット等)も含め、およそ1,400種類の商品が品揃えされている。
フィリピンに進出するに当たっては、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピンのアヤラ・グループとルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピン ファミリーマート CVS社.」(PFM)を、昨年11月29日に設立した。
すなわち、フィリピンにおいては、フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルスタン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるものと期待される。
PEMの本社はマニラ首都圏マカティ市、当初資本金は2億7,700万ペソ(約6億3,000万円)、出資比率はSIAL60%、ファミリーマート37%、伊藤忠商事3%である。PFMは東南アジアにおいて、タイ、ベトナム、インドネシアに次ぐ4カ国目の現地法人である。
11月末のフィリピンのファミリーマート数は23店に達し、10月末の16店から出店ピッチがさらに高まった。4月の初出店以降、順調に拡大しているといえよう。2013年度内に30店、5年以内に300店体制を構築する方針が表明されている。