PEZA93%増の736億ペソ、BOI約3倍の510億ペソ
日本154億ペソで3位（シェア12%）：年初9カ月間

 

　国家統計調整委員会（NSCB）によると、2013年第3四半期（7～9月）の政府の7投資機関による外資直接投資（ＦＤＩ）認可総額は前年同期比86.6%増の330億9,700万ペソであった。

　機関別では、フィリピン経済区庁（PEZA）が前年同期比181.1%増の283億 4,700万ペソ（シェア85.6%）と急増し全体の8割強を占めた。また、スービック湾広域庁（SBMA）は同242.4%増の5億5,700万ペソ （1.7%）、クラーク開発公社（CDC）は同341%増の1億6,000万ペソ（0.5%）、カガヤン経済区庁（CEZA）は同339%増の4,600 万ペソ（0.1%）と大幅に拡大した。一方、投資委員会（BOI）は同47.9%減の38億8,000万ペソ（シェア11.7%）と半減した。7投資機関 のFDI認可による推定雇用創出数は前年同期比31.9%増の3万3,321人程度になる見通し。

　業種別では、トップは製造業の前年同期比50.5%増の112億3,200万ペソ（シェア 33.9%）、次いで、電力・ガス・蒸気・空調供給事業で同95,7%増の95億3,500万ペソ（28.8%）、宿泊・飲食サービス業の同41倍増の 45億4,000万ペソ（13.7%）、管理・支援サービス業の同112.8%増の44億7,500万ペソ（13.5%）、輸送・倉庫業の同126.3% 増の12億1,800万ペソ（3.7%）、情報通信事業の同508.5%増の7億6,600万ペソ（2.3%）、不動産業の同62.6%減の5億 9,100万ペソ（1.8%）など。

　国別では、トップが英領バージン諸島の103億ペソ（シェア31.1%）、主に、電力・ガ ス・蒸気・空調供給への金融事業に投資。次いで日本の59億ペソ（18.1%）、主に製造業への投資。第3位はオランダの44億ペソ（13.2%）、主に 宿泊・飲食サービス業への投資。

 

　第3四半期(Q3)のFDI認可額内訳(単位：百万ペソ）

投資機関	12年	13年	シェア(%)	伸び率(%)
バタアン自由港区庁（AFAB）	-	109	0.3	-
投資委員会（BOI)	7,441	3,880	11.7	-47.9
BOI-ARMM	-	-	-	-
クラーク開発公社（CDC)	36	160	0.5	341.0
カガヤン経済区庁（CEZA）	11	46	0.1	339.0
経済区庁（PEZA）	10,084	28,347	85.6	181.1
スービック湾広域庁（SBMA)	163	557	1.7	242.4
合計	17,734	33,097	100.0	86.6

(出所：NSCB資料より作成、注：シェアは13年のもの）

　2013年年初9カ月間（1～9月）の政府7投資機関による外資直接投資（ＦＤＩ）認可総額は前年同期比114.8%増（約2.1倍）の1,265億1,600万ペソであった。

　機関別では、フィリピン経済区庁（PEZA）が全投資認可額の58.2%を占める前年同期比 92.9%増の735億8,600万ペソと急増。次いで大きなシェアを占めたのが投資委員会（BOI）で同185.3%増の509億7,000万ペソ （シェア40.3%）。また、スービック湾広域庁（SBMA)は同67.7%増の7億7,410万ペソ（0.6%）、カガヤン経済区庁（CEZA）は同 48%増の1億6,100万ペソ（0.1%）と拡大した。一方、クラーク開発公社（CDC)は同55.9%減の9億5,900万ペソ（0.8%）と二桁減 になった。FDI認可による推定雇用創出数は前年同期比17.8%増の9万3,918人程度になる見通し。

　業種別では、トップは電力・ガス・蒸気・空調供給事業で前年同期比10.5倍増の532億 1,400万ペソ（シェア42.1%）。次いで、製造業の同21.1%減の258億4,600万ペソ（20.4%）、宿泊・飲食サービス業の同14.7倍 増の250億7,300万ペソ（19.8%）、管理・支援サービス業の同103.2%増の101億0,50万ペソ（8%）など。

　国別では、トップが米国の474億ペソ（シェア37.4%）。2位は英領バージン諸島の309億ペソ（24.4%）、3位の日本は前年同期比15%減の154億ペソ（12.2%）にとどまった（13年11月26日のフィリピン国家統計調整委員会発表より）。



　　年初9カ月間のFDI認可額内訳(単位：百万ペソ）

投資機関	12年	13年	シェア(%)	伸び率(%)
バタアン自由港区庁（AFAB）	166	109	0.1	-34.5
投資委員会（BOI)	17,863	50,970	40.3	185.3
BOI-ARMM	-	-	-	-
クラーク開発公社（CDC)	2,173	959	0.8	-55.9
カガヤン経済区庁（CEZA）	109	161	0.1	48.0
経済区庁（PEZA）	38,156	73,586	58.2	92.9
スービック湾広域庁（SBMA)	436	731	0.6	67.7
合計	58,902	126,516	100.0	114.8

（出所：NSCB資料より作成、注：シェアは13年のもの）