比マクドナルド、9カ月間の売上高100億ペソ超

2013/11/17

純利益16%増の5億ペソ、店舗10%増の389店に
首位ジョリビー795店の半分、地方出店等で追撃へ

 

 

  フィリピンのマクドナルド・チェーンは、当地の有力持株会社アライアンス・グローバル・グループ(AGI)子会社のゴールデン:アーチス・デベロップメント傘下のマクドナルド・フィリピン(比マクドナルド)によって展開されている。第1号店は1981年にオープンした。



 このほど発表されたAGIの2013年度9カ月間(1月~9月)報告書において、比マクドナルドの業績動向が記載されている。それによると、、比マクドナルドの売上高は前年同期比13%増の133億ペソ、報告純利益は同16%増の5億1,600万ペソ、帰属純利益は同17.4%増の2億5,000万ペソと二桁増収増益となった。

 2013年9月末の比マクドナルド店舗数は389店(自社保有は214店)で、前年同月末の353店から36店、率にして10%増加した。この1年間で41店を新規オープンし、5店を閉鎖した。新店の41店の内訳は自社保有店が24店、フランチャイズ店が16店、合弁が1店となっている。 現在の出店地はマニラ首都圏を中心とするルソン地域に集中しているが、今後は、ボラカイやパラワンなどの有名観光地などにも出店、2015年に500店体制をめざす。

 このように、フィリピンでのマクドナルド店数は増加しているが、首位のジョリビーの店舗数も増加しており、その差がなかなか縮まらない。フィリピンは、マクドナルドがハンバーガー市場でトップになれない唯一の主要国でもある。

 フィリピンのハンバーガー市場ではジョリビーが断トツであり、フィリピンの国民食とまで称されそのシェアは50%と見られている。ジョリビーはフィリピン最大のファストフード企業ジョリビー・フーズ(JFC)によって運営されている。

 ちなみに、2013年9月末のフィリピン国内におけるジョリビー店舗数は795店で、比マクドナルド店の389店の倍に達している。また、前年同月末の765店から30店増加している。また、JFC全体の国内店舗数は2,121店に達している。内訳はジョリビー795店のほか、中華のチャウキン388店、ピザのグリーンウイッチ198店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン249店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル462店、一昨年買収したバーガー・キング29店となっている。

 既報の通り9カ月間のJFCグループの、営業収入は前年同期比12.3%増の578億ペソ、報告純利益は同25.2%増の31億3,900万ペソ、帰属純利益は同26.7%増の31億2,400万ペ ソであった(アライアンス・グローバル・グループやジョリビー・フーズの事業報告書などより)。