8日9時現在の最大瞬間風速90メートル/秒
在比日本大使館が「注意喚起その3」発出

 

 

史上最強クラスの台風30号（国際名：ハイエン、フィリピン名：ヨランダ）が、フィリピンに上陸した。

　フィリピン気象庁（PAGASA)は、台風30号が11月8日午前4時40分にビサヤ地方東サマール州ギウアン町付近に上陸、午前7時にはレイテ島に達したと発表した。

　日本気象庁の8日午前9時45分の発表によると、8日午前9時（日本時間、フィリピン時間では午前8時）現在の台風30号の中心位置はフィリピン（北緯11度00分、東経124度50分）にあり、西に向かって時速35kmで進んでいる。中心気圧は895ヘクトパスカル（hPa）、中心付近の最大風速は秒速65メートル、最大瞬間風速は同90メートルと非常に猛烈な台風となっている。予想経路図では、台風30号はさらに西に進み、フィリピンを横断、9日朝には南シナ海に抜けていると予想されている。

　8日午前6時現在で、ビサヤ地方のサマール、レイテ、セブ州北部、セブ市、イロイロ州、ルソン南部のマスバテなどにシグナル4警報（過去最高レベル）が発出されている。マニラ首都圏にはシグナル2警報が発出されている。（13年11月8日午前9時45分の日本気象庁の発表などより）。

　なお、在フィリピン日本大使館は11月7日に、「台風30号の接近に伴う注意喚起（その3）」を発出した。その概要は以下の通り。

1.台風30号（国際名：ハイエン、フィリピン名：ヨランダ）は過去に類を見ないほど猛烈な台風に発達し、8日午前ビサヤ地方に上陸する見込みである。また、フィリピン気象庁も台風30号の接近に伴い、国内各地に警戒シグナルを発出した（非常に大きく猛烈な台風のため、ビサヤ地方、ルソン地方、ミンダナオ地方に大きな被害をもたらすおそれがある）。
　ついては、特に台風が通過する地域にの在留者は、下記の諸点に留意し、十分な安全対策を講じられたし。また、台風に伴い、各種交通機関（特に航空機や船）の混乱も予想されるので、利用の予定がある場合には、運行状況を利用交通会社に確認されたし。
（１）報道及び関係機関から，最新の情報収集を行う。
（２）外出は控える。
（３）停電に備え，懐中電灯，ライター，ろうそく，携帯ラジオ，予備の電池等を準備する。
（４）飲料水・食料等を確保・備蓄する。
（５）飛ばされそうなものは，室内に移す又は固定する。
（６）避難場所やコースを確認しておく。
（７）家族等に緊急連絡方法や避難場所の確認を行う。
（８）フィリピン当局から，避難の勧告や指示があったら速やかに退避し，当局の指示に従う。
（９）台風通過後も地盤のゆるみに伴う土砂崩れ等の二次災害に十分注意する。

2.台風に伴い、万一災害に巻き込まれた場合は、フィリピン気象庁が発表する警報等に従って安全確保に努めるとともに、日本の留守家族，並びに下記の大使館緊急連絡先まで連絡されたし。また、何らかの邦人の被害情報に接した場合にも下記まで連絡されたし。
在フィリピン日本国大使館　電話：０９３９－５９６－７６３７　：０２－５５１－５７８６

3.なお、台風の接近に伴い、フィリピンの公的機関が臨時閉館となった場合には、大使館、在セブ出張駐在官事務所、在ダバオ出張駐在官事務所についても臨時閉館となる