9カ月間の訪日フィリピン人、24%増の7万8千人

2013/10/23

 9月は18%増の8千人、ビザ免除のタイ人56%増

 

日本政府観光局(JNTO)は10月23日、訪日外客数などに関する2013年9月推計値と2013年7月暫定値を発表した。

 2013年9月の訪日外客数(推計値)は前年同月比31.7%増の86万7,100人となり、9月としては2010年(71万8千人)以来3年ぶりに過去最高を更新した。ビジット・ジャパン(VJ)プロモーション効果に加えて、円高の是正による旅行費用のの割安感で、訪日外客数が伸びた。

 市場別では、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、フランス、ドイツが9月として過去最高を記録。上位5市場は、1.台湾(前年同月比75.1%増の20万6,800人) 2.韓国(同12.9%増の16万4,500人 3.中国(同28.5%増の15万6,300人) 4.米国(同14.2%増の6万1,300人) 5.香港(同52.4%増の5万5,400人)。フィリピンからは同17.7%増の7,900人であった

 7月1日より、査証免除が開始されたタイでは前年同月比56.1%増の2万9,300人、マレーシアは同23.9%増の1万1,700人と高い伸び率を示し、査証免除効果が訪日外客数の増加に大きく寄与した。また、フィリピンとベトナムは短期滞在数次査証の発給が開始、インドネシアは短期滞在数次査証の滞在期限が15日から最大30日に延長された。

 2013年年初9カ月間(1~9月)の累計訪日外客数(推計値)は前年同期比22.4%増の773万1,400人。トップは韓国で前年同期比30.4%増の194万4,200人、2位は台湾の同52.3%増の166万9,900人、3位は中国の同20.5%減の99万4,900人。フィリピンからは同24.2%増の7万7,700人であった。

 一方、詳細が明示されている2013年7月暫定値によると、7月の訪日外客数は前年同月比18.4%増の100万3,032人(観光客81万9,985人、商用客12万0,915人、その他客6万2,132人)。そのうち訪日フィリピン人の数は同12.5%増の6,739人、内訳は観光客が同19.8%増の3,743人、商用客が同4.4%減の1,355人、その他客が同13.3%増の1,641人であった。

 2013年年初7カ月間(1~7月)の訪日外客数(暫定値)は前年同期比22.0%増の595万7,617人(観光客457万7,150人、商用客84万2,381人、その他客53万8,086人)。そのうち訪日フィリピン人の数は同26.2%増の6万3,106人、内訳は観光客が同39.5%増の3万9,344人、商用客が同9.1%増の9,922人、その他客が同9.1%増の1万3,840人であった。

 注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、親族友人訪問を含んでいる(13年10月23日の日本政府観光局-JNTO-発表より)。