9カ月間では34%減の38億ドル、年間目標は44億ドル

 

  フィリピン中央銀行（BSP）は、毎月、純外貨準備高（NIR）の変動から算出した国際総合収支推計速報値を発表している。

 　その推計速報値によると、2013年9月の月間国際総合収支（BOP）は4億6,500万米ドルの黒字で、前月の3億1,800万米ドルの赤字から黒字に好転したが、前年同月の7億5,100万米ドルの黒字からは38%縮小した。

　2013年年初9カ月間（1～9月）のBOPの累計黒字は、前年同期比34.4%減の38億2,400万米ドルと縮小したが、中央銀行による2013年年間黒字目標額44億ドルは達成圏内にあると見られる。

　ちなみに、2013年年初9カ月間の海外からのポートフォリオ勘定（金融市場などへの間接投資）純流入額は前年同期比1.6%増の26億9,100万米ドル。9月単月では、6億8,300万米ドルの買い越しであった（13年10月18日のフィリピン中央銀行資料などより）。

 

　フィリピン国際総合収支推移（単位：百万米ドル）

期間	年間										1～9月
年	03年	04年	05年	06年	07年	08年	09年	10年	11年	12年	12年	13年	伸び率
国際総合収支	115	-280	2410	3769	8557	89	6421	14308	11,400	9236	5831	3824	-34.4%
対GNI比	0.1%	-0.2%	1.9%	2.5%	4.6%	0.0%	2.9%	5.4%	3.4%	2.7%	-	-	-
対GDP比	0.1%	-0.3%	2.3%	3.1%	5.7%	0.1%	3.8%	7.2%	4.5%	3.6%	-	-	-

（出所：中央銀行資料より作成、対GNI比と対GDP比は手許計算で算出）