全日空、羽田⇔マニラ線運航申請

2013/10/14

既報の通り、日本国土交通省は10月2日に、羽田空港国際線発着枠の配分について発表を行った。


 それによると、2014年夏期ダイヤから拡大される羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠(1日40便=年間約3万回))のうち、現在までに二国間合意が整った国に係る発着枠31のうち日本側16に関して、全日空(ANA)11、日本航空(JAL)5と配分されることが決定された。相手国側配分は15となる。

 日比間に関しては、今年9月に開催された日本・フィリピン航空当局間協議において、羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠が3万回から6万回に増加する段階(2014年3月末予定)において、日本・フィリピン双方が昼間時間帯(午前6時~午後11時)1日2スロット、深夜早朝時間帯1日2スロットずつ使用できる枠組みも設定された。 

 これにともない、今回の国土交通省の決定においては、日比間の昼間時間帯羽田発着便2スロットのうち 1スロットは全日空に割り当てられることになった。もう1スロットは、フィリピンの航空会社割り当てられた。 

 2014年夏季ダイヤ申請期限は10月10日であったが、全日空は配分された11枠の全てで路線を申請したとのことである。すなわち、羽田⇔マニラ線就航も申請された。
 
 一方、日本航空は、今回の羽田空港国際線発着枠割り当てが僅か5枠という結果に対し、「承服できるものではない。配分の是正を求めていく」としながらも。まずは配分された5路線全てを申請したとのことでもある。

 なお、これまでの日本・フィリピン間の運航状況 (2013年夏期スケジュール期首{2013年3月31日}時点)は以下の通りであった。旅客便が合計週44便で、フィリピン航空(PAL)同34便、日本航空同14便、全日空同7便、セブ・パシフィック航空同3便となっていた。
日本企業 : 旅客便 週21便、貨物便0便
・日本航空  :成田⇔マニラ 週14便、  
・全日本空輸:成田⇔マニラ 週7便

フィリピン企業 : 旅客便 週34便 貨物便0便
・フィリピン航空:マニラ⇔成田週7便、セブ⇔成田週5便、マニラ⇔関西週7便 マニラ⇔中部週7便、マニラ⇔福岡週 5便
・セブ・パシフィック航空:マニラ⇔関西週3便