比検察当局、ユニバーサル岡田会長に召喚状

2013/10/01

マニラ湾大型カジノ・リゾート建設不正容疑で

 

カジノ・娯楽関連企業であるユニバーサルエンターテインメント(旧社名アルゼ、ジャスダック上場、以下UE社)のフィリピン・カジノ・リゾート事業における不正・贈賄疑惑に新しい展開が見られつつある。


フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創 設しつつある。そして、3月16日にオープンした「ソレア・リゾート&カジノ」(ソレア、ブルームベリー・リゾーツ社が開発・運営)のほか、UEなど4グ ループの大型カジノ・リゾートプロジェクトが進行しつつある。

UE社グープルのプロジェクトは『マニラベイ・リゾーツ』と称され、世界最大規模のカジノ施設を含む豪華ホテルや高級レストラン、商業施設、バジェット ホテル、コンドミニアム、世界最大級の噴水やビーチクラブを兼備した一大複合リゾート開発が計画されている。

UE社グループ゚は、2008年7月にプロジェクト用地取得、2008年8月に暫定カジノ・ライセンス取得などの準備を進めてきた。しかし、「この事業 における用地取得に不正があった」、あるいは「認可プロセスなどにおいてフィリピン賭博公社の当時のトップなどに巨額の不正資金が流れた」などとの多くの 報道が行われ、米国やフィリピン当局が捜査に着手するに至っている。

10月1日付けフィリピン各紙電子版等によると、この不正容疑を捜査しているフィリピン検察当局が、UE社の岡田和生会長側に召喚状を送付した。10月 17日と18日に開催される予備捜査のための聴聞会への出席を要求しているとのことである。