フィリピン人講師のオンライン英会話、肯定が多数派
2013/09/19
料金度外視の場合でも受講希望との回答率55%に
英会話スクールのアトラスが、フィリピン人講師によるオンライン英会話に関する調査を実施、その結果を発表した。
<調査概要>
調査内容:フィリピン人講師オンライン英会話に関する調査。
調査対象:(インターネットでのアンケート調査)18歳~65歳の男女(職業不明)
調査期間:2013年8月10日~8月16日
調査方法:大手SNSによるインターネットアンケート
調査地域:全国
有効回答数:262人
この調査において、「フィリピンオンライン英会話は料金の安さが魅力の一つであるが、仮に料金を度外視した場合、フィリピン人講師専門のオンライン英会話スクールでレッスンを受けてみたいか?」という質問に対しては、「はい」が145人(55.3%)、「いいえ」が117人(44.7%)という回答が得られた。この結果に関して、アトラスは以下のように分析している。
インターネット回線を利用したオンライン英会話が、今まで主流とされてきたスクールレッスンに台頭しはじめ、また利便性を売りにしていたカフェレッスンが、その勢いを押される形で、衰退してきている様子は、街中のカフェでレッスンをしている風景が以前に比べて、多く見られなくなったことからも感じとることが出来る。
オンライン英会話については、語学業界の新参者として、その費用対効果やサービスの質について、賛否両論意見が交わされている。何といっても低価格が魅力のオンライン英会話であるが、その為講師の人件費(レッスン報酬)を安く抑える必要があり、主に英語を公用語としているアジア諸国に在住している講師を現地採用し、日本国外からレッスンを行っているケースが殆どである。
講師が話す英語に関する母国語を反映した訛りについては、著しく強いということは、評判よりは少ないようであるが、英語教授に関するトレーニングをどの程度経た上で実際のレッスンを行っているかは、懐疑的である。日本人に英語を教える為の講師の技量については、ある程度以上の質を望む事は難しいであろう。
ただ、日本国内で英語のアウトプットトレーニングを週に数回継続的に行っていくのは、金銭的にも、スクールに通う場合の移動時間についても、学習者にとって大きな負担と代償を払わなければならず、講師から英語を習うという位置づけではなく、会話に慣れるための場として、スクールレッスンと併用し、補助学習の為のツールとしてオンライン英会話を利用していく学習者は今後多くなっていくかと思われる。 ただ、最低限の英語の基礎知識や、会話技術を構築できていない入門初心者レベルの学習者については、ある程度基礎力を養った上で受講する必要はあるかと思われる。
オンライン英会話については、利用の仕方、どの程度のレベルから開始するかの見極めが必要であると言える(13年9月19日のアトラス株式会社{英語名:Atlas Co)ニュースリリースより).。