8カ月間の訪日フィリピン人、25%増の6万9,800人

2013/09/18

8月は14%増の6,700人、ビザ免除のタイ人102%増

日本政府観光局(JNTO)は9月18日、訪日外客数などに関する2013年8月推計値と2013年6月暫定値を発表した。

 2013年8月の訪日外客数(推計値)は前年同月比17.1%増の90万6,700人となり、8月としては2010年(80万3千人)以来3年ぶりに過去最高を更新した。東アジア市場や欧米市場が夏の旅行シーズンを迎え、旅行需要喚起のプロモーションが奏功。加えて、円高の是正による訪日旅行の割安感で、訪日外客数が伸びた。

 市場別では、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、フランスが8月として過去最高を記録した。上位5市場は、韓国の前年同月比6.9%増の21万5,600人、台湾の同51.5%増の19万4,900人、中国の同14.6%減の16万2,500人、香港の同61.9%増の7万1,800人、米国の同9.6%増の5万8,300人。フィリピンからは同14.1%増の6,700人であった

 7月1日より、査証免除が開始されたタイでは前年同月比102.3%増、マレーシアは同42.2%増と高い伸び率を示し、査証免除効果が訪日外客数の増加に大きく寄与した。また、フィリピンとベトナムは短期滞在数次査証の発給が開始、インドネシアは短期滞在数次査証の滞在期限が15日から最大30日に延長された。

 2013年年初8カ月間(1~8月)の累計訪日外客数(推計値)は前年同期比21.4%増の686万4,400人。トップは韓国で前年同期比32.3%増の177万9,800人、2位は台湾の同49.6%増の146万3,100人、3位は中国の同25.7%減の83万8,700人。フィリピンからは同25.0%増の6万9,800人であった。

 一方、詳細が明示されている2013年6月暫定値によると、6月の訪日外客数は前年同月比31.9%増の90万1,066人(観光客72万0,877人、商用客12万6,044人、その他客5万4,145人)。そのうち訪日フィリピン人の数は同18.8%増の7,441人、内訳は観光客が同12.9%増の4,296人、商用客が同26.4%増の1,450人、その他客が同29.2%増の1,695人であった。

 2013年年初6カ月間(1~6月)の訪日外客数(暫定値)は前年同期比22.8%増の495万4,585人(観光客375万7,165人、商用客72万1,466人、その他客47万5,954人)。そのうち訪日フィリピン人の数は同28.1%増の5万6,367人、内訳は観光客が同41.9%増の3万5,601人、商用客が同11.6%増の8,567人、その他客が同8.6%増の1万2,199人であった。

 注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、親族友人訪問を含んでいる(13年9月18日の日本政府観光局-JNTO-発表より)。