ミンダナオで外人への明確な脅威との緊急警告:米大使館

2013/09/13

日本外務省、比政府軍と武装勢力衝突に関する注意喚起第2弾
 

  日本外務省は9月13日に、「フィリピン:ミンダナオ島における誘拐及びフィリピン政府治安部隊とモロ民族解放戦線(MNLF)の衝突に伴う注意喚起(その2) 」というタイトルの渡航情報(スポット)を発出した。その内容は以下の通り。


1.9月12日、在フィリピン米国大使館において、自国民に対して、ミンダナオ島南部にあるショッピングモール、欧米系カフェ等を過激派組織と関係ある者が偵察活動を行っており、ミンダナオ島南部で外国人に対する明確な脅威がある旨の緊急メッセージを発出した。

2.ミンダナオ島南部のサンボアンガ市においては、9月9日にフィリピン治安部隊とモロ民族解放戦線(MNLF)の衝突が発生し、両者の戦闘は依然として続いている。同戦闘は、12日にはバシラン州(バシラン島)まで拡大した。

3.これらの事件の背景として、フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線(MILF)の和平交渉に反対するイスラム武装勢力の存在があり、同勢力の一部グループが、同交渉を妨害する目的で誘拐や爆発等の事件を起こしている、あるいは今後も起こす可能性があり、対象地域も更に拡大するおそれがある。

4.日本外務省は、これらの地域に対して、9月9日付けで同様の注意喚起を発出するとともに、これまでも外国人誘拐の脅威に係る注意喚起、「渡航の延期をお勧めします」の渡航情報(危険情報)等を発出している。
上記1の情報を踏まえ、改めてこれらの注意喚起等を確認するとともに、やむを得ずこの地域に渡航・滞在する場合には、以下の基本的な安全対策を念頭に置き,特に慎重な行動を取られたし。

(1)日頃から現地治安情勢の収集に努める
(2)外国人は裕福であると常に思われていることを念頭に、ターゲットにされないよう慎重な行動を心がける
(3)行動予定等を不特定多数の人間に言ったり、知られたりしないよう心がけ、不用意に身辺情報を流さない
(4)毎日の行動がパターン化しないよう注意する。
(5)単独での行動は避け、外出する場合には周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか常に注意する(13年9月13日の日本外務省発表より)。