日・フィリピン、航空自由化(オープンスカイ)で合意

2013/09/13

羽田空港発着枠増加での乗り入れ枠組み設定も
 

  日本とフィリピンとの航空当局間協議が、9月11日と12日に、東京において開催され、以下のような合意が行われた。


1.航空当局間協議の出席者
 日本側代表 : 大塚 洋 大臣官房審議官 ほか
 フィリピン側代表 : ホセ・ペルペツオ・M・ロチリア 運輸通信省次官 ほか

2.主要合意事項
(1) 首都圏空港を含むオープンスカイ
①成田空港
 二国間輸送を相互に自由化
②首都圏以外の空港
 二国間の輸送及び以遠地点への輸送(相手国で旅客・貨物を積み込み、第三国へ積み卸す)を相互自由化
(※) 首都圏空港を含むオープンスカイに合意した国・地域はフィリピンが25ヶ国目である

(2) 羽田空港への乗り入れ枠組み
 羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠が3万回から6万回に増加する段階(2014年3月末予定)において、日本・フィリピン双方が昼間時間帯1日2スロット、深夜早朝時間帯1日2スロットずつ使用できる枠組みを設定。   
(※) 到着1回につき1スロット、出発1回につき1スロットとカウント
(※) 羽田昼間時間帯の3万回増加に関する合意国:
   英国、フランス、中国、シンガポール、タイ、ドイツ、ベトナム、インドネシア、フィリピン (9ヵ国目)

(3) コードシェア枠組みの自由化
日本とフィリピン双方の航空企業の運航柔軟性を拡大する観点から、コードシェア枠組みを自由化

 なお、 日本・フィリピン航航空協定は1970年1月20日に署名、1970 年5月14日に発効となった。現在の運航状況 (2013年夏期スケジュール期首{2013年3月31日}時点)は以下の通り
日本企業 : 旅客便 週21便、貨物便0便
・日本航空  :成田⇔マニラ 週14便、  
・全日本空輸:成田⇔マニラ 週7便

フィリピン企業 : 旅客便 週34便 貨物便0便
・フィリピン航空:マニラ⇔成田週7便、セブ⇔成田週5便、マニラ⇔関西週7便 マニラ⇔中部週7便、マニラ⇔福岡週 5便
・セブ・パシフィック航空:マニラ⇔関西週3便

 また、両国間の輸送実績(日本企業、フィリピン企業、第三国企業の旅客数)は、以下の通り、2012年には約136万人へと増加した。
2012 年 135.9 万人(日:39.4 万人、フィリピン:62.9 万人、第三:33.6 万人)
2011 年 120.5 万人(日:32.2 万人、フィリピン:63.3 万人、第三:25.0 万人)
2010 年 121.6 万人(日:24.7 万人、フィリピン:68.2 万人、第三:28.7 万人)
2009 年 122.1 万人(日:32.2 万人、フィリピン:53.6 万人、第三:36.3 万人)
(13年9月13日の日本国土交通省発表より)。