比ファミリーマート、8月末で10店体制に

2013/09/11

4月初出店、今年度30店、5年で300店目標
現在セブン・イレブン921店、ミニストップ353店

 

 株式会社ファミリーマート(本社:東京豊島区)が8月末の店舗数を発表した。

 

 それよると、2013年8月末におけるファミリーマート国内店舗数は、9,948店。海外店舗数は、台湾、タイ、韓国、中国、アメリカ、ベトナム、インドネシア及びフィリピン、合わせて1万2,708店となり、国内外合計で2万2,656店に達した。

 海外事業については、引き続きアジアを中心に積極的な出店を行っている。まずタイにおいて、4月30日をもってサイアム ファミリーマート社.からセントラルファミリーマート社へと事業会社の商号変更行った。これを機に、新パートナーである小売最大手Central Retail社との協業を加速させている。また中国において、上海・広州・蘇州・杭州・成都に続く6地域目となる深センへの出店を開始したほか、フィリピンにおいても4月に1号店を開店した。フィリピンでの開店により、ファミリーマートが店舗を展開する国と地域は、日本を含め9つとなった。日本発祥のコンビニエンスストアとして、今後もアジアを中心したグローバルネットワークを拡充していく方針である。

 フィリピン1号店「ファミリーマート・グロリエッタ3店」は、2013年4月に、マニラ首都圏マカティ市アヤラセンターのショッピングモールグロリエッタ3の1階にオープンした。店舗面積は220平米(イートインコーナー26席含む)、売場面積は129平米、運営形態は直営、営業時間は24時間である。日用品、加工食品、菓子、飲料などのほか、弁当、サンドイッチ、デザートなどのオリジナル中食商品、ファーストフーズ(フライドチキン、ホットドッグ、中華饅頭、シャーベット等)も含め、およそ1,400種類の商品が品揃えされている。

 フィリピンに進出するに当たっては、ファミリーマートは、伊藤忠商事、フィリピンのアヤラ・グループとルスタン・グループの折半合弁会社SIAL CVSリテイラーズ社(SIAL)とともに、フィリピンにおけるファミリーマート店舗の展開を目的に、「フィリピン ファミリーマート CVS社.」(PFM)を、昨年11月29日に設立した。

 すなわち、フィリピンにおいては、フィリピン最大規模の財閥で金融・不動産・通信・電機・水処理など幅広い事業を手掛けるアヤラ・グループと、フィリピンを代表する小売グループであるルスタン・グループの共同出資により設立されたSIALをパートナーとし、アヤラ・グループの持つ店舗物件情報や店舗開発に関する豊富なノウハウや、ルスタン・グループの持つフィリピン国内における小売業のノウハウなどを共有できるため、よりフィリピン国内に根差した店舗運営と早期の店舗展開が実現できるものと期待される。

 PEMの本社はマニラ首都圏マカティ市、当初資本金は2億7,700万ペソ(約6億3,000万円)、出資比率はSIAL60%、ファミリーマート37%、伊藤忠商事3%である。PFMは東南アジアにおいて、タイ、ベトナム、インドネシアに次ぐ4カ国目の現地法人である。

 8月末のフィリピンのファミリーマート数は10店に達している。2013年度内に30店、5年以内に300店体制を構築する方針が表明されている。

 なお、高成長が続くフィリピンのコンビニエンス・ストア業界は業界トップ(店舗数シェアで約45%)のセブン・イレブンをミニストップやマーキュリー・セルフサービスが追うという構図になっている。

 フィリピンのセブン・イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが51.56%を所有(2013年3月末現在)するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。PSCの店舗数は921店に達している。

 一方、フィリピンのミニストップは、ロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ(RCSI)によってフランチャイズ展開されている。RCSIは、三菱商事、ミニストップ株式会社、ゴコンウェイ・ファミリー傘下のロビンソン・リテイル・グループとの共同事業である。8月末時点で353店を展開している(株式会社ファミリーマートのウエブサイトなどより)。