中部電力フィリピンLNG発電所、18年夏に稼働見込み
2013/07/11
マニラ電力との共同事業、現在は環境適合証発行待ち
当地最大の配電企業であるマニラ電力(メラルコ)は、発電事業にも積極参入しつつある。
メラルコは発電子会社メラルコ・パワー・ジェネレーション社(MPGC)を設立、各種発電事業に既に着手、あるいは計画を策定中である。現時点では、国内外の有力電力企業との合弁構想が目立っている。
MPGCは、発電事業の一環として、中部電力と提携しケソン州に火力発電所を建設することを計画している。 エネルギー省資料によると、メラルコはMPGCを通じて、中部電力との間で、ルソン島ケソン州アティモナンでの液化天然ガス(LNG)火力発電所建設の提携交渉を行い、その建設で合意、建設計画をエネルギー省に提出済みである。そのLNG火力発電能力は合計1,500メガワット(MW)程度に達すると想定されている。
MPGCと中部電力の提案したLNG火力発電所に関する電力網影響調査(GIS)実施が承認されるなど、計画は実現に向けて前進しつつある。現在は、環境適合証の発行を待っているところである。
このほど、MPGCのアンジェリート・ランティン副社長は、「ケソン州アティモナンのLPG火力発電所は、強硬な反対などがない限り、2018年8月に稼働することが期待される」と表明した(フィリピン貿易産業省のビジネス・レポートなどより)。