比セブン・イレブン高成長、店舗数891店に

2013/07/03

 1年間で145店増加、ミニストップ344店に大差
第1四半期の純利益倍増、株価3年半で40倍に

 フィリピンでのセブン・イレブンの急ピッチの店舗網拡大や好業績ぶりが目立つ。

 フィリピンのセブン・イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが51.56%を所有(2013年3月末現在)するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。

  PSCは1982年11月に設立され、同年12月に米国テキサス州ダラスのサウスランド社(その後セブン-イレブン社に社名変更)からフィリピンでのセブン-イレブン運営ライセンスを獲得。1998年2月4日に、フィリピン証券取引所(PSE)に上場した。

  フィリピンでのセブン・イレブン第1号店は、1984年2月にケソン市エドサ通り沿いにオープンした。当初の出店ピッチは鈍かったが、2000年の小売業界規制緩和を契機に出店ピッチが速まった。そして、2006年末287店、2007年末311店、2008年末368店、2009年末447店、2010年末551店、2011年末689店、2012年末829店と推移している。

 2013年に入っても店舗数は順調に増加、7月3日現在で891店に達している。1年前の2012年上半期末の746店からは145店、率にして19%の増加となっている。2013年上半期だけでも62店増加している。
 
 PSCは、これまで2012年年末までに800店、2013年末までには1000店とすることを目標としてきていた。これまでの出店実績は目標を上回るペースで推移している。一昨年まではセブン・イレブン店舗展開はルソン地域に限られていたが、今後はセブやミンダナオでも展開する方針であり、昨年7月31日にセブに初出店した。セブでも早期に100店体制とする方針である。

 なお、PSCの2013年度第1四半期(1月~3月のグループ総収入は前年同期比35.5%増の41億5,529万ペソ、PSC営業収入は同29%増の38億6,149万ペソ、商品売上高も同29%増の34億4,294万ペソ、純利益は同102%増の1億1,388万ペソと大幅増収増益決算となった。

 2013年第1四半期は、夏の訪れが早く高温であったこと、新規出店効果、商品構成見直し、効率化、公共料金支払いやクレジットカード取り扱い拡大などによる一層の顧客利便性向上にくわえ、5月13日投票の中間総選挙特需などにより好決算となった。

 フィリピンのコンビニ業界やPSCの成長期入りとともに、フィリピン証券取引所(PSE)におけるPSCの株価が非常に強い動きとなっている。その株価は2009年第1四半期から第3四半期までは2.50ペソに張り付いていた。

 ところが、2009年末に7.00ペソ、2010年末は14.32ペソ、2011年末に25.90ペソ、2012年末に92ペソまで上昇した。2013年に入っても好調で1月末終値が100ペソに達し、7月3日終値も93.50ペソとなっている。すなわち、2009年第3四半期までの2.50ペソからは3年間で約40倍に上昇したことになる。

 いずれにしても、フィリピンのコンビニエンス・ストア業界が離陸期入りし高成長を続けているといえる。そして、業界トップ(店舗数シェアで約45%)のセブンイレブンをミニストップやマーキュリー・セルフサービスが追うという構図になっている。ちなみに、5月末のミニストップ店舗数は344店、今年4月にはファミリーマートもフィリピン1号店をオープンした。

 PSCアニュアル・レポートによると、2012年末のフィリピンのブランドコンビニエンス・ストアの総店舗数は前年末比32%増の1,829店。シェアはセブンイレブン45%、ミニストップ18%、マーキュリー33%、サンミゲル・フードショップ2%となっている(フィリピン・セブンの2013年度第1四半期報告書、株主総会招集通知などより)。

フィリピンのブランドコンビ二エンス・ストア店舗数とシェア
2010年末 11年末 12年末 12年末シェア 13年直近
セブン・イレブン 551 689 829 45% 891
マーキュリー・セルフサービス 287 345 606 33% N.A.
ミニストップ 336 325 334 18% 344
サンミゲル・フードショップ 13 25 60 3% N.A.
合計 1,187 1,384 1,829 100% N.A.
(出所:フィリピン・セブン資料より作成、ミニストップ店舗数は日本側発表と多少異なる)