NTTのフィリピンBPO拠点に最優秀事業者賞

2013/06/06

DTSIグループ、40万席以上のシステム構築実績

 

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム) のグループ会社であり、フィリピンでコンタクトセンター・BPO関連事業を展開する「ダイバーシファイド・テクノロジー・ソリューションズ・インターナショナル」(DTSI、本社:マニラ首都圏マカティ市)およびその関連会社(略称:DTSIグループ)は、2013年6月4日にフィリピンで開催された2013年フロスト&サリバンエクセレンス賞において、「Contact Center Applications Value-Added Reseller of The Year」を受賞した。


 1,800名のアナリストにより300を超える業界に対し調査やコンサルタント事業を行うフロスト&サリバン社が主催するフロスト&サリバンエクセレンス賞は、2012年にフィリピン市場で活躍した企業や個人を対象とした賞で、今年で3回目を迎えた。
 
 DTSIグループが受賞した「Contact Center Applications Value-Added Reseller of The Year」は、収益の伸び、市場シェア、提供するソリューションの革新性などといった評価指標にもとづき、2012年に最も活躍したコンタクトセンター・BPO向けICTサービスの提供事業者に贈られる賞である。今回、コンタクトセンター・BPO産業がGDPの5%を占めるフィリピンにおいて業界トップのシェアを維持し、累計40万席以上のシステムを構築してきたDTSIグループの実績が高く評価された。

 なおNTTコムは今年2月より、フィリピン現地法人 NTTコム・フィリピンの全事業を、DTSIに移管、サービス提供体制を強化した。フィリピンにおけるNTTコムのICTソリューションサービスはDTSIより一元的に提供されることとなった。DTSIへ移管した事業内容は、フィリピンにおける企業向け通信システムの構築、各種通信サービスなどのICTソリューションサービスの提供などである。

 NTTコムは、2009年10月にNTTコム・フィリピンを設立し、フィリピンにおいて日系企業をはじめとした多国籍企業に対してICTソリューションサービスを提供してきた。また、2012年5月には、フィリピンのBPO事業者向けシステム構築およびプラットフォームサービスを提供しているDTSIグループと資本提携を行い、フィリピンにおけるコンタクトセンターソリューション提供能力を強化した。

 DTSIは、これまでにフィリピンのコンタクトセンター総座席数の約6割を構築するなど、BPO事業者向けのシステム構築に多くの実績を有している。また、グループ会社のアンセム・ソリューションズが提供するコンタクトセンター・プラットフォームのリース事業は、フィリピンへの進出を目指すBPO事業者のニーズに対応し、今後高い成長が見込まれている。

 DTSIの設立は1997年、マカティ市スエリグ・ビル12階の本社のほか、セブ、米国(フェニックス、ロサンゼルス、ソルトレイクシティ、シカゴ)に拠点を有している。グループ全体の従業員数は約270名、売上高は約40億円(2012年12月期)となっている。

 NTTコムグループは、今後も、世界中の顧客から選ばれるグローバル ICT パートナーとなることを目指し、政治・経済・文化のあらゆる領域でますます成長を続けるアジア太平洋地域において、ICTインフラやサービスの強化・拡充を推進していく方針である(13年6月5日のNTTコミュニケーションズ株式会社ニュースリリースなどより)。