三菱UFJキャピタル等、オンライン英会話レアジョブに投資

2013/06/04

KDDIファンド、ヤフー系YJキャピタルなど有力6社
 

 フィリピン人講師によるオンライン英会話「レアジョブ」を運営する株式会社レアジョブが資金調達を実施した。


 レアジョブは、三菱UFJキャピタル、KDDIオープン・イノベーション・ファンド、ヤフーの投資会社であるYJキャピタル、サイバーエージェント、サイバーエージェント・ベンチャーズ、グローバル・ブレインの計6社を割当先とする総額約3億3千万円の第三者割当増資を実施した。

 今回のレアジョブの資金調達は2008年に続く2度目であり、既存株主のグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都港区)からも追加投資を受けている。

 三菱UFJキャピタルの橋本 仁宏代表取締役社長は、「レアジョブはオンライン英会話業界の草分け的存在であり、今後、日本人の英語力底上げに一層貢献するとともに、将来的にはアジアへ展開・飛躍することを期待している」とコメントした。

 KDDIの高橋 誠代表取締役執行役員専務は「2011年5月より『レアジョブ for Android』を共同開発し、2012年3月からはauスマートパスにてサービスを提供している。今後もより一層、両社のシナジー効果を望める形で事業連携を強めていき、レアジョブの成長を加速させられるようサポートしていきたい」と表明した。

 「レアジョブ」は無料のインターネット通話ソフト=スカイプ(Skype)を使用したマンツーマンの英会話レッスンを1レッスンあたり129円からという低価格で提供しているサービスである。講師は主にフィリピン大学の現役生・卒業生、関係者(研究生など)などである。サービス開始から5年で累積会員数17万人を突破し急成長を遂げており、オンライン英会話サービスとしては国内最大級の規模を誇る。そしてこの度、6社からの出資を受けることにより、「レアジョブ」の成長をこれまで以上に加速する。

 レアジョブは今回の資金調達により、サービスクオリティの更なる向上を図るとともに新規事業の推進を行う。サービスクオリティの向上については、“スピーキング能力向上の見える化”を掲げ、現在「レアジョブ」で行われている1日約1万レッスンのデータを最大限に活用し、会員の英語レベル別に最適化した効果的なレッスンプログラム開発やそれに伴うシステム開発を進めていく。

 また、新規事業の推進については、通信・IT・モバイルビジネス領域の国内大手である出資元企業と連携し、楽しんで英語学習に取り組めるサービスの開発や戦略的なプロモーションの実施などを行っていく。そして、「日本人1000万人を英語が話せるようにする」というミッション実現を目指す(13年6月3日の株式会社レアジョブニュースリリースより)。