川平ファーム、ミンダナオでの果実事業強化

2013/05/28

   農産品加工・販売企業の川平ファーム(本社:石垣市川平)が、フィリピンでのトロピカル・フルーツの栽培・加工事業を本格化させる。



 川平ファームは10数年間、石垣市においてパッションフルーツの栽培・加工を続けてきている。しかし、石垣島内では、台風襲来、害虫発生、コスト上昇などにより、近年はパッションフルーツ安定供給が一段と難しくなってきたことから、8年前からフィリピンでの栽培をスタートさせている。

 フィリピンでは、台風の発生地より南にあるミンダナオ島中央部のマライバライにおいて、パッションフルーツなどの栽培を行っている。マライバライは標高500m前後の熱帯林の高原地帯で、フィリピン国内でも最も条件の良いフルーツの産地として知られている。周囲にはデルモンテやドールの広大な果樹園が広がり、サトウキビやパイナップル・バナナトウモロコシ・米も作られている。

 マライバライでは、とことん自然栽培にこだわった栽培を続けている。現地では熱帯地方で無農薬だなんてキチガイ沙汰だと笑われたが試行錯誤を繰り返しながら、ようやくある程度の原料を確保することが出来るようになってきた。

 そこで、今年6月ごろから、昨年設立した新現地法人Soutern Yui Farm, Incにおいて、加工用パッションフルーツの生産と1次加工事業を本格化させる。その一次加工品を石垣島に輸送、ジュースやジャムとして最終加工する。高品質でコストの安いミンダナオ産パッションフルーツ活用により、売上高倍増を目指す(株式会社川平ファームのウエブサイトなどより)。