古河電工、フィリピンでワイヤーハーネス増産へ
2013/05/21
中国等の賃金高騰や労働争議などのリスク回避
古河電工100%出資子会社の古河ASは、フィリピンでのワイヤーハーネスの生産体制を増強する。
古河ASは、2012年10月に操業を開始したフルカワ・オートモーティブ システムズ・リマ・フィリピン(FALP、所在地:バタンガス州リパ市リマ・テクノロジー センター)の既存工場に隣接する土地に、新工場(敷地:約7万平米、建屋:約2万平米)を建設する。投資額は、約25億円(建物、設備など)となる。
この新工場を2014年1月に稼働させることで、ワイヤーハーネスの増産体制を構築する。2015年までには、既存工場も含め、売上高は現在の2倍の約120億円を見込む。なお、FALPにおける2015年までの総投資額累計は約50億円である。また、人員についても2014年末までに約5,000人体制とする予定である。
なお、古河ASは、自動車用ワイヤーハーネスの需要が増加する中で、 豊富で定着率の高い労働力の確保、将来にわたる労働コストの安定性が見込める立地という観点から、昨年、フィリピンでの製造を開始した。
今回のフィリピン生産拠点の増強は、今後増加が見込める日本向けワイヤーハーネスの生産が主目的である。そして、中国等の賃金高騰や労働争議などの生産リスクを回避する為の重要な受け皿拠点としても位置付けている(13年5月21日の古河電工株式会社ニュースリリースなどより)。