セブの不動産市場も活況続く
2013/04/30
オフィス空室率2.8%に(前年5.5%)
ビジネスパーク賃貸料11%上昇
コンドミニアム販売も25%増加
世界中のマーケットにおいて総合的な不動産のコンサルティング業務を行っているコリアーズ・インターナショナル(コリアーズ)が、このほど2012年セブ不動産市場概観を発表した。
それによると、2012年末現在、セブ市のオフィスストックは約54万7,629平米(純利用可能面積)。内訳は、セブ・ビジネスパーク14万2,418平米、セブITパーク19万6,495平米、その他20万8,716平米(マンダウエ、マクタン、セブ市内のオフィス開発を含む。但し、セブ・パーク地区は除く)。
BPO(業務受託)会社のセブ進出が増えたことで、地元や大手の開発業者は2013~14年の完成をメドに、8万平米超の新規オフィススペースを供給するプロジェクトを推進しつつある。2012年は、オフィスの供給量が豊富だったにもかかわらず、セブの平均オフィス空室率(全体)は2.8%と、前年の5.5%を下回った。
現在、セブにIT-BPO産業で働く従業員数は6万人超。アクセンチュア、ACS、コンバージズ、レックスマーク・リサーチ&ディベロップメント(Lexmark R&D)、JPモルガン、イージス・ピープル・サポート、テレテック、サイケス・マーケティング等が進出している。
月間賃貸料に関しては、2012年末現在、セブビジネスパークの賃貸料は前年比11%増の410~700ペソ/平米と二桁上昇。セブITパークは500~700ペソ/平米、アップタウン・オスメーニャ・ブールバード地区は300~500ペソ/平米。
セブ・オフィス平米当たり賃貸料(単位:ペソ/ ㎡)
地区 | 月間賃貸料 |
セブビジネスパーク | P410~P700 |
セブITパーク | P500~P700 |
ダウンタウン | P300~P500 |
2012年セブ・オフィス平均空室率
地区 | 空室率 |
セブビジネスパーク | 3.13% |
セブITパーク | 1.44% |
アップタウン/オスメーニャB地域 | 5.87% |
セブ全体 | 2.83% |
2012年末セブオフィスストック
地区 | ストック(㎡) |
セブビジネスパーク | 142,418 |
セブITパーク | 196,495 |
その他 | 208,716 |
合計 | 547,629 |
2012年の住宅不動産に関しては、セブの事前販売の住居用コンドミニアム市場が活況であった。多くの物件が発売され、売れ行きも良好であった。その中に、タフト不動産のホライゾン101タワー2(649戸)、アボイティス・ランドのパーシモン・スタジオ(632戸)、メガワールドのワン・パシフィック・レジデンス・タワーA、B、C(573戸)、アヤラランドのアビダ・タワー「リアラ・タワー1」(621戸)などがある。
2012年にセブ、マンダウエ、ラプラプ市で前年比35%増の6,765戸が発売され、同25%増の4,700戸超が売却された(13年4月のコリアーズ・インターナショナル資料より)。
セブの住居用コンドミニアム供給戸数(2012年は実績、2013年以降は見通し)
場所 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 |
セブ市 | 4,678 | 3,102 | 2,915 | 4,438 |
ラプラプ市 | 1,919 | - | 154 | 651 |
マンダウエ市 | 168 | 757 | 212 | - |
合計 | 6,765 | 3,859 | 3,281 | 4,562 |