ホンダ、フィリピンにハイブリッドカー投入
2013/04/26
26日から新型CR-Z予約販売、8月から納車
価格140万ペソ(約336万円)~210万ペソ
本田技研工業のフィリピンにおける四輪車生産・販売会社であるホンダカーズ・フィリピンズ(HCPI)が、ついに、フィリピンでハイブリッドカー(HC)を発売する。
HCPIは同社初のHCとなる新型CR-Zの予約販売を4月26日に開始する。納車は8月に開始される見込みである。 「CR-Z」とは、「Compact Renaissance Zero(コンパクト ルネッサンス ゼロ)」の略。従来のクーペ価値にとらわれず、新しいコンパクトカーを創造するという志のもと、原点(ゼロ)に立ち返ってチャレンジする、という意が込められている。
CR-Zは1.5L i-VTECエンジンとホンダ独創のハイブリッドシステムのIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせ、先進的で躍動感のあるデザインに、俊敏で爽快な走りと25.0km/Lという優れた燃費性能を融合した、新しい価値を持つハイブリッドカーである。市街地、高速道路、ワインディングといった走行の状況や、ドライビングスタイルなどに合わせて、「SPORT」、「NORMAL」。「ECON」の3つの走行モードを選択できるホンダ初の3モードドライブシステムを搭載。 操る楽しさを提供するため、ハイブリッドカーとして世界で初めて6速MT(マニュアル車)を設定、CVT車にはパドルシフトを標準装備している。
新型CR-Zは、モーター出力の向上や、力強い加速を瞬時に実現できる新開発の「PLUS SPORTシステム」を搭載するなど、走行性能と燃費性能をさらに進化させている。
HCPIは、標準タイプの新型CR-Zにくわえ、特別装備のモデューロ、無限、合計3タイプを発売する。参考販売価格は標準マニュアル車140万ペソ(約336万円)、標準CVT車150万ペソ、モデューロ・マニュアル車150万ペソ、モデューロCVT車160万ペソ、無限マニュアル車200万ペソ、無限CVT車210万ペソ(約504万円)である。
HCPIは、フィリピンでのHC発売はエコカー優遇法案を待ってからと表明していた。エコカー優遇法が施行されれば、割高感がかなり緩和されることになるからである。現在、エコカー優遇法案は未成立であるが、フィリピン経済が良好なこと、韓国の現代車を販売している現代アジア・リソース(HARI)が、ソナタのハイブリッド車をフィリピンで発売する意向を表明したことなどから、エコカー優遇法案未成立でも発売に踏み切るようだ。
なお、フィリピンでは、トヨタモーター・フィリピン(TMP)が2009年央にフィリピン初となるHC「プリウス」(3代目)を発売、2012年1月には新型HC「プリウスC」(日本名:アクア)をした。ただし、税金の高さ、エコカー優遇法案未成立により、普通車に比べかなりの割高感を感じさせる販売価格設定を余儀なくされている。したがって、フィリピンでは、現時点では販売台数は限定的なものとなっている(13年4月25日のホンダカーズ・フィリピン発表などより)。