三菱商事とアヤラの太陽光発電所、再来年稼働か
2013/04/14
投資委員会(BOI)認可、推定コスト33億ペソとの報道
既に日本経済産業省からもCDM事業として承認
三菱商事は地球環境事業を全社戦略分野と位置付け、積極的に推進している。
フィリピンにおいても、代替エネルギ―事業や省エネルギー事業の基盤を整備しつつある。その一環として、アヤラコープとの合弁で、ミンダナオ島南ダバオ州おいて太陽光発電所を建設する。
三菱商事は2010年に、100%子会社ダイアモンド・ジェネレーティング・アジア(DGA、本店所在地:香港)を通じて、アヤラコープの100%子会社ACエナジー・ホールディングス(当時の社名はミシガン・パワー)と再生可能エネルギー合弁企業フィル・ニューエナジー社を設立することで合意した。そして、フィル・ニューエナジー社を通じて、フィリピンでの太陽光発電事業などの機会などを探ってきている。
ミンダナオ島南ダバオ州では、フィル・ニューエナジー社が35メガワット(MW)の太陽光発電設備を建設し、年間5万6,207MWhを発電する計画である。発電された電力は、ミンダナオ・グリットへ供給され、同量の電力を代替することで、化石燃料の使用を減らし、温室効果ガスの排出削減を図る。このプロジェクトは、2012年9月14日に、日本経済産業省によって、クリーン開発メカニズム(CDM)事業として承認されている。
そして、4月13日付けフィリピン各紙によると、フィリピン投資委員会(BOI)がこのプロジェクトを承認したとのことである。このプロジェクトは2015年3月までに商業運転開始、雇用者数は93人、コストは33億3,000万ペソと見積もられている。