フィリピン株ファンド、1年間の上昇率72.5%に

2013/03/08

日本の全ファンド中第2位、国際株式型で首位
設定(2010年5月末)来の上昇率は143%に

  キャピタル アセットマネジメント(東京都千代田区内神田、代表者:杉本年史社長)が運用する「フィリピン株ファンド」が非常に優れたパフォーマンスを示している。

 「フィリピン株ファンド」の2013年2月末時点での過去1年の上昇率(リターン)は72.50%で、日本の国際株式型ファンドの運用実績ランキングで第1位となった(モーニングスター集計・発表、対象は純資産10億円以上のファンド、過去1年実績比較、8月8日時点の速報値、以下同様)となった。

 ちなみに、第2位は野村アセットマネジメントの「(ノムラ・アジア)フィリピン・フォーカス」の69.86%、第3位は野村アセットマネジメントの「(オーロラⅡ) トルコ投資F」49.19%、第4位は損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの「フォルティス・トルコ株式『愛称:メルハバ』」48.25%であった。

 「フィリピン株ファンド」は、過去1年間のシャープレシオ・ランキングでも3.46で首位となっている。第2位は「(ノムラ・アジア)フィリピン・フォーカス」の3.38、第3位は「(オーロラF) タイ投資F」2.89であった。

 シャープレシオはポートフォリオが取っているリスクに見合うだけの収益をあげているかどうかをチェックするための指標であり、同じ運用利回りであってもシャープレシオが高いポートフォリオの方が高いリスク(収益のブレ)がない効率的な運用ができていると評価することができる。シャープレシオの値が高ければ、リスクを抑えながらも高いリターンを得た効率的なファンドと言える。

 「フィリピン株ファンド」は日本の全ファンドを対象とした上昇率ランキングでも第2位(前月の3位から上昇)という好成績であった。 ちなみに、全ファンドのなかでの上昇率第1位はシンプレクスの「JASDAQ-TOP20上場投信」の118.10%であり、このところの日本株急騰を反映した結果となっている。

 なお、2月末時点の「フィリピン株ファンド」の上昇率は1カ月間で5.88%、3カ月間で31.64%、6カ月間では60.33%、そして1年間で72.50%となっている。設定日(2010年5月28日)以来の上昇率は143.05%(以上、上昇率は、分配金を再投資したものとして計算)に達している

 フィリピンは、若い人口を基盤とする旺盛な内需のほかにも、卓越した英語力を武器に世界に展開するOFW(在外フィリピン人就労者)を強みとするユニークな経済構造を有する。このような強みが発揮されつつあり、景気は堅調に推移、今後も高い成長続けると予想される。
 キャピタル アセットマネジメントは、特に消費関連、インフラ関連、銀行などのセクターが経済成長の恩恵を受けると見ており、これらの業種を中心に投資していく方針である。

 ちなみに、1月末時点での「フィリピン株ファンド」の組み入れ銘柄の業種別構成比率は銀行23.5%、資本財21.6%、不動産19.8%、各種金融13.1%、食品・飲料・煙草6.3%、その他9.9%、現金等5.8%となっている。
 
 組入上位銘柄とそれらの構成比率は、SMインベストメンツ10.1%、アヤラコープ7.6%、アヤラランド7.2%、BPI銀行6.3%、メトロバンク6.3%、SMプライム6.2%、JGサミット6.0%、ユニバーサル・ロビーナ5.6%、メトロ・パシフィック5.5%、BDOユニバンク4.2%などである(モーニングスター株式会社ウエブサイトやキャピタル アセットマネジメント株式会社の月次レポートなどより)