比カジノ産業、17年に5倍の100億ドルとの予想
2013/03/04
シンガポール抜きASEAN最大市場へとの見方も
フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。
「マニラベイ・エンターテインメントシティー」においては、汚職疑惑で揺れるユニバーサルエンターテインメント・グループを含む4グループのカジノ複合リゾート施設の開発が行われつつある。そして、3月16日にはブルームベリーによる大型カジノ・リゾート(第1期、500室)がオープン予定であり、来年上半期には、SMグループ等によるカジノ・リゾートもオープン予定である。
このような状況を受けて、フィリピン賭博公社(PAGCOR)のナギアット会長は、フィリピンのカジノ産業規模は、2013年の20億米ドルから14年に40億米ドルへと倍増、2017年には最低でも100億米ドル超となるであろうとの予想を表明した。
また、3月1日付けフィリピン各紙によると、金融大手クレディ・スイスも先月発行の投資レポートにおいて、「フィリピンのカジノ産業は、2013年から2018年まで年率30%近い成長を続け、シンガポールの56億米ドルを上回る東南アジア最大の市場になる」と予想しているとのことである(13年2月28日のフィリピン証券取引所回覧1244-2013号などより)。