1月のフィリピン訪問者数、6%増の43万6千人

2013/03/03

韓国人32%増の13万5千人、シェア断トツの31%
日本人は8%増の3万5千人、シェア7.9%で第3位
中国人42%減、中国正月時期の差と領海問題で

  フィリピン観光省によると、2013年1月の海外からのフィリピン訪問者数は前年同月比6.1%増の43万6,079人であった。前年同月は41万1,064人であった。

 国籍別では、第1位が韓国人訪問者数で、前年同月比32.1%増の13万94,994人となり、訪問者全体の31.0%を占めた。2位は米国人で同4.0%増の6万5,709人(シェア15.1%)、第3位は日本人で同7.7%増の3万4,553人(7.9%)であった。4位は中国人(本土)の同41.8%減の2万4,952人(5.7%)、5位はオーストラリア人の同21.1%増の1万9,549人(4.5%)、6位は台湾人の同26.5%減の1万6,170人(3.7%)、7位はカナダ人の同4.1%増の1万4,660人(3.4%)、8位はシンガポール人の同9.9%増の1万2,130人(2.8%)、9位はマレーシア人の同38.3%増の1万0,232人(2.4%)、10位は英国人の同1.0%増の9,854人(2.3%)。

 中国人(本土)訪問客数は、南シナ海におけるフィリピンとの領海問題を背景に、2012年6月33.2%減、7月31.4%減、8月40.8%減、9月18.6%減、10月21.3%減、11月31.5%減、12月21.3%減に続き8カ月連続で二桁減となった。特に、今年1月に関しては、中国正月が2月に当たったことで、1月に中国正月が当たった昨年からは41.8%という急減となった。この中国正月の時期の差により、台湾や香港からの訪問者数も大幅減少した。

 海外からのフィリピン訪問者数には、フィリピン人海外就労者(OFW)を除く在外フィリピン人(比国籍保持者)も含まれている。

 なお、日本日本政府観光局(JNTO)は2月19日に、訪日外客数などに関する2012年1月推計値を発表した。それによると、1月の日本訪問フィリピン人は前年同月比7.4%増の7,500人であった(13年1月18日のフィリピン観光省発表などより)。
    2013年1月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国)

順位 国名 訪問者数 シェア 対前年同月伸び率
1 韓国 134,994 31.0% 32.1%
2 米国 65,709 15.1% 4.0%
3 日本 34,553 7.9% 7.7%
4 中国本土 24,952 5.7% -41.8%
5 豪州 19,549 4.5% 21.1%
6 台湾 16,170 3.7% -26.5%
7 カナダ 14,660 3.4% 4.1%
8 シンガポール 12,130 2.8% 9.9%
9 マレーシア 10.232 2.4% 38.3%
10 英国 9,854 2.3% 1.0%
11 香港 8,310 1.9% -29.5%
12 ドイツ 6,389 1.5% -1.3%
在外フィリピン人 15,870 3.6% 2.2%
総合計 436,079 100.0% 6.1%
(出所:観光省資料より作成 注:在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者)