NTTコム、フィリピン事業体制を強化
2013/02/12
現地BPO関連企業DTSIへ集約、一元化
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、フィリピンにおけるサービス提供体制を強化する。
NTTコムは2月より、フィリピン現地法人 NTTコム・フィリピンの全事業を、フィリピンでBPO関連事業(業務受託)を展開するグループ会社「ダイバーシファイド・テクノロジー・ソリューションズ・インターナショナル」(DTSI、本社:マニラ首都圏マカティ市に移管することで、サービス提供体制を強化する。今後、フィリピンにおけるNTTコムのICTソリューションサービスはDTSIより一元的に提供する。
NTTコムは、2009年10月にNTTコム・フィリピンを設立し、フィリピンにおいて日系企業をはじめとした多国籍企業に対してICTソリューションサービスを提供してきた。また、2012年5月には、フィリピンのBPO事業者向けシステム構築およびプラットフォームサービスを提供しているDTSIグループと資本提携を行い、フィリピンにおけるコンタクトセンターソリューション提供能力を強化した。
DTSIは、これまでにフィリピンのコンタクトセンター総座席数の約6割を構築するなど、BPO事業者向けのシステム構築に多くの実績を有している。また、グループ会社のアンセム・ソリューションズが提供するコンタクトセンター・プラットフォームのリース事業は、フィリピンへの進出を目指すBPO事業者のニーズに対応し、今後高い成長が見込まれている。
近年フィリピンは堅調な経済発展を遂げており、多国籍企業の進出も加速していることから、フィリピンで実績のあるDTSIにNTTコム・フィリピンの事業を移管し、更なる事業拡大を図ることとした。今後、DTSIのノウハウを活用し、システム・インテグレーションやセキュリティなどを組み合わせた、より品質の高いICTソリューションサービスを提供していく方針である。
DTSIへ移管する事業内容は、フィリピンにおける企業向け通信システムの構築、各種通信サービスなどのICTソリューションサービスの提供などである。事業移管後のサービスに関する問い合わせ先は、DTSI Japanese Multi National Corporate Sales Team (JMNC Team)、電話番号は+63-2-403-2450である。
なお、DTSIの設立は1997年、マカティ市スエリグ・ビル12階の本社のほか、セブ、米国(フェニックス、ロサンゼルス、ソルトレイクシティ、シカゴ)に拠点を有している。グループ全体の従業員数は約270名、売上高は約40億円(2012年12月期)となっている(13年2月12日のNTTコミュニケーションズ株式会社ニュースリリースより)。