新規エイズ陽性者、昨年は42%増の3,338人
2013/01/31
男性3,186人、15~24歳が897人、死者11人
フィリピンのエイズ中央共同ラボラトリー(SACCL)によると、2012年12月に確認された新規エイズウィルス(HIV)血清反応陽性者は293人で前年同月の268人から25人増えた。率にして9%増。そのうち無症候感染者は279人。
293人のHIV陽性症例を性別で見ると、男性97%、女性3%。男性が感染者のほぼ全体を占めた。年齢中央値は28歳(18歳~70歳)。年齢層別で感染者が最も多かったのは、20~29歳(57%)。地域別では、マニラ首都圏(NCR)が全体の52%(152人)を占めた。
感染経路としては、性交渉(288人)、注射麻薬常用者(5人)。性交渉を通じた感染の内訳は、同性間性交渉(ホモセクシャル)が137人、両性愛性交渉(バイセクシャル)が101人、異性間性交渉が50人。293人のうち、フィリピン人海外就労者(OFW)は12人(男性11人、女性1人)、年齢中央値は29歳(23~56歳)。
2012年年間(1~12月)に確認された新規エイズウィルス(HIV)血清反応陽性者は3,338人(男性3,186人、女性152人)。前年(2349人)より42.1%増となった。そのうち無症候感染者は3,152人。年齢層では、15~24歳が最も多い897人。報告された死者の数は11人であった(フィリピン保健省ウェブサイトより)。