フィリピン航空が資本再構築、一旦減資後に増資

2013/01/27

額面を4分の1に変更、その後株式数を5倍に
最終資本金は現行水準比25%増の200億ペソ
 

 フィリピン航空(PAL)の持ち株会社であるPALホールディングスは1月24日、「証券取引委員会(SEC)が1月23日に、フィリピン航空(PAL)の2ステップ方式の資本再構築を承認した」と発表した。


 PALの資本再構築は、まず、現行資本金160億ペソ(1株当たり額面0.80ペソの普通株式200億株で構成)を40億ペソ(1株当たり額面0.20ペソの普通株式200億株で構成)へと減資する。1株当たり額面を4分の1とすることで、資本金が4分の1となる。

 PALはこの額面変更による資本金40億ペソへの減資後に、200億ペソ(1株当たり額面0.20ペソの普通株式1,000億株で構成)へと再増資する。すなわち、1株当たり0.20ペソへと額面変更された株式数を200億株から1,000億株へと5倍にすることで、減資後からは5倍の増資となる。

 最終的には、現行資本金160億ペソから200億ペソへと25%の増資となる。詳細なスキームについては、1月24日時点では公表されていない。1月27日付け各紙によると、PALの経営権支配比率に関しては、これまで通り、ルシオ・タン氏グループ51%、残りがほぼサンミゲルグループという構図は変わらないとのことである(13年1月25日のフィリピン証券取引所回覧0787-2013号などより)。