フィリピンで韓流ブーム:12年流行ランキング

2013/01/23

1位カンナムスタイル、5位K-POP、7位韓国料理
 

 アウンコンサルティング(本社:東京都文京区)は、アジアGDP上位10カ国の2012年トレンド調査を実施した。集計期間は2012年12月25日~31日、有効回答数は2,241件であった。

 アウンコンサルティングでは、アジア進出及びマーケティングを行っていく上で、その国独自のトレンドを知ることが、進出国を深く理解するための1つの重要な情報となるとして、アジアのGDP上位10ヶ国(韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン)をピックアップし、その国民を対象に、2012年の流行に関するデータをまとめ、公開した。

 今回の調査では、YouTube再生回数11億回以上(2013年1月15日現在)を記録し、世界的に大ヒットした韓国人歌手「PSY」の楽曲「カンナムスタイル」が10ヶ国中5ヶ国で1位という結果になった。また、10代~20代の若者を中心に2012年に日本でも流行した無料通話・無料メールアプリ「LINE」は、アジアでも高い人気を得た。

 フィリピンでの2012年トレンド調査における回答上位項目と回答率は以下の通り(複数回答可能)。
 1位カンナムスタイル(韓国人歌手PSYの曲)19.4%、2位スマートフォン18.8%、3位フェースブック16.4%、4位タブレット端末11.5%、5位K-POP9.1%、6位SimSimi(チャットロボット)6.1%、7位韓国料理5.5%、8位TOYCON(アニメイベント)4.8%、9位レディー・ガガ(4.2%)、10位コミック・アレイ(アニメグッズ販売ショップ)となっている。

 上位に韓国の音楽や料理がランクインしており、フィリピンへの韓国人訪問急増を反映した結果となっている。おもちゃ、フィギュア、コスプレ、カラオケなどのイベントやコンテストが行われるフィリピンのアニメイベント「TOYCON」と、マニラにあるアニメグッズ販売ショップ「Comic Alley」がランクインなどアニメ関連が人気となっていることも特徴的である。

 ただし、フィリピンでの回答件数は165件にすぎないことに留意する必要がある(13年1月22日のアウンコンサルティング株式会社ニュースリリースなどより)。