比セブン・イレブンの出店加速、今年300店予定
2013/01/22
ルソンで200店、セブ等で100店、1,100店突破へ
フィリピンのコンビニエンス・ストア業界が離陸期入りし、高成長を続けている。
そして、業界トップ(店舗数シェアで約50%)のセブン・イレブンをミニストップやマーキュリー・セルフサービスが追うという構図になっている。そして、ファミリーマートもフィリピン進出準備を進めている。
フィリピンのセブン・イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが55.35%を所有(2012年9月末現在)するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。PSCは1982年11月に設立され、同年12月に米国テキサス州ダラスのサウスランド社(その後セブン-イレブン社に社名変更)からフィリピンでのセブン・イレブン運営ライセンスを獲得。1998年2月4日に、フィリピン証券取引所(PSE)に上場した。
PSCのウエブサイトによると、2012年12月末のフィリピンでのセブン・イレブン総店舗数は822店(速報値)に達し、2011年末の689店から133店、率にして19%の増加となった。
フィリピンでのセブン・イレブン第1号店は、1984年2月にケソン市エドサ通り沿いにオープンした。当初の出店ピッチは鈍かったが、2000年の小売業界規制緩和を契機に出店ピッチが速まった。そして、2006年末287店、2007年末311店、2008年末368店、2009年末447店、2010年末551店、2011年末689店、そして、2012年12月末822店と順調に拡大している。
PSCの店舗網は、2012年前半まではセブン・イレブンの店舗網はルソン地域にとどまっていた。しかし、2012年7月31日にセブ1号店がエスカリオ・セントラルにオープンした。その後、セブ・キャピトル、Tuneホテル、JYスクエアモールなどに出店され、現時点ではセブ市だけで10店、マンダウエ市で6店に達している。今後、セブ、その周辺、さらにはミンダナオでの出店が続く見込み。
PSCは、これまで2012年年末までに800店、2013年末までには1000店とすることを目標としてきていた。これまでの出店実績は目標を上回るペースで推移している。
そして、PSCは1月21日に、2013年は合計300店のセブン・イレブンを出店する予定であると発表した。これまでの出店計画より加速化することになる。その内訳はルソン島で200店、セブやその周辺で100店である。この計画どおり推移すると、2013年末のセブン・イレブン店舗数は前年末比36%増の1,122店となる。
なお、ミニストップ株式会社のウエブサイトによると、2012年12月末のフィリピンのミニストップ店舗数は337店となっている(13年1月21日のフィリピン証券取引所回覧0653-2013号などより)。