昨年のフィリピン訪問者数、9%増の427万人

2013/01/19

日本人10%増の41万人、シェア9.7%で第3位
韓国人105万人の大台に、シェア25%で首位
中国人25万人、領海問題で7カ月連続2桁減

  フィリピン観光省(DOT)によると、2012年年間(1~12月)の海外からのフィリピン訪問者数は前年比9.1%増の427万2,811人に達し、史上初めて400万人を突破した。


 2012年12月単月では前年同月比12.0%増の44万2,088人であった。国籍別では、第1位が韓国人訪問者数で、前年同月比26.7%増の10万9,062人となり、訪問者全体の24.7%を占めた。2位は米国人で同2.5%増の6万5,661人(シェア14.9%)、第3位は日本人で同15.8%増の3万7,226人(8.4%)であった。4位はオーストラリア人の同24.6%増の2万7,880人(6.3%)、5位は中国人(本土)の同18.8%減の1万7,709人(4.0%)、6位はカナダ人の同0.1%増の1万6,712人(3.8%)、7位はシンガポール人の同5.5%増の1万4,051人(3.2%)、8位は英国人の同12.6%増の1万3,934人(3.2%)、9位は台湾人の同0.5%増の1万3,093人(3.0%)、10位はマレーシア人の同39.5%増の1万1,276人(2.6%)。

 中国人訪問客数は、南シナ海におけるフィリピンとの領海問題の深刻化で、6月33.2%減、7月31.4%減、8月40.8%減、9月18.6%減、10月21.3%減、11月31.5%減に引き続き7カ月連続で二桁減となった。

 2012年年間を国籍別で見ると、トップは韓国人で前年同期比11.5%増の103万1,155人(シェア24.1%)、2位は米国人の同4.5%増の65万2,626人(15.3%)、3位は日本人の同9.8%増の41万2,474人(9.7%)、4位は中国人の同3.2%増の25万0,883人(5.9%)、5位は台湾人の同19.1%増の21万6,511人(5.1%)と続く。

 海外からのフィリピン訪問者数には、フィリピン人海外就労者(OFW)を除く在外フィリピン人(比国籍保持者)も含まれている(13年1月18日のフィリピン観光省発表より)。

    2012年12月のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国)
順位 国名 訪問者数 シェア 対前年同月伸び率
1 韓国 109,062 24.7% 26.7%
2 米国 65,661 14.9% 2.5%
3 日本 37,226 8.4% 15.8%
4 オーストラリア 27,880 6.3% 24.6%
5 中国本土 17,709 4.0% -18.8%
6 カナダ 16,712 3.8% 0.1%
7 シンガポール 14,051 3.2% 5.5%
8 英国 13,934 3.2% 12.6%
9 台湾 13,093 3.0% 0.5%
10 マレーシア 11,276 2.6% 39.5%
11 香港 10,551 2.4% 11.9%
12 ドイツ 7,995 1.8% 12.7%
在外フィリピン人 31,181 7.1% 1.1%
総合計 442,088 100.0% 12.0%


  2012年年間のフィリピン訪問者国別動向(上位12カ国)
順位 国名 訪問者数 シェア(%) 対前年同期伸び率
1 韓国 1,031,155 24.1% 11.5%
2 米国 652,626 15.3% 4.5%
3 日本 412,474 9.7% 9.8%
4 中国本土 250,883 5.9% 3.2%
5 台湾 216,511 5.1% 19.1%
6 オーストラリア 191,150 4.5% 12.0%
7 シンガポール 148,215 3.5% 7.6%
8 カナダ 123,699 2.9% 5.3%
9 香港 118,666 2.8% 5.9%
10 マレーシア 114,513 2.7% 24.8%
11 英国 113,282 2.7% 8.4%
12 ドイツ 67,023 1.6% 9.5%
在外フィリピン人 215,943 5.1% 4.2%
総合計 4,272,811 100.0% 9.1%
(出所:観光省資料より作成 注:在外フィリピン人とはOFW除く比国籍保持者)