フィリピン株ファンド、昨年の上昇率66%と好調

2013/01/09

全ファンド中第6位、キャピタル・アセットが運用
設定(2010年5月末)来の上昇率101%(2倍)に
野村フィリピン・フォーカスも昨年65%上昇、8位に

 

 キャピタル アセットマネジメント(東京都千代田区内神田、代表者:杉本年史社長)が運用する「フィリピン株ファンド」が優れたパフォーマンスを見せている。

 2012年12月末時点での過去1年の上昇率(リターン)が66.44%となり、日本の全ファンドのなかで第6位のパフォーマンスとなった(モーニングスター集計・発表、対象は純資産10億円以上のファンド、過去1年実績比較、1月9日時点の速報値)となった。

 ちなみに、上昇率第1位は野村アセットマネジメントの「(オーロラⅡ) トルコ投資F」83.13%、第2位は損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの「フォルティス・トルコ株式『愛称:メルハバ』」78.31%、第3位はSBアセットマネジメントの「SBI日本株トリプル・ブルベア(ブル)」77.99%、第4位は楽天投信投資顧問の「日本株トリプル・ブル」77.64%、第5位は損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの「ライジング・トルコ株式ファンド」の75.17%となっている。

 なお、野村アセットマネジメントの「(ノムラ・アジア)フィリピン・フォーカス」も65.20%上昇、全ファンド中8位のパフォーマンスとなっている。すなわち、2012年のフィリピン関連ファンドは、トルコ関連ファンドに次ぐ高いパフォーマンスを見せたのである。

 なお、12月末時点の「フィリピン株ファンド」の上昇率は1カ月間で8.97%、3カ月間で28.99%、6カ月間では29.66%、そして1年間で66.44%となっている。設定日(2010年5月28日)以来の上昇率は101.99%(上昇率は、分配金を再投資したものとして計算)に達している。

 「フィリピン株ファンド」は、純資産総額10億円以上のファンドとしては、現時点では数少ないフィリピン市場投資ファンドである。フィリピンの取引所に上場している株式、ならびに世界各国・地域の取引所に上場しているフィリピン関連企業の株式を主要投資対象としている。
 
 フィリピンは、若い人口を基盤とする旺盛な内需のほかにも、卓越した英語力を武器に世界に展開するOFW(在外フィリピン人就労者)を強みとするユニークな経済構造を有する。このような強みが発揮されつつあり、景気は堅調に推移、今後成長力を高めると予想される。

 このような良好なファンダメンタルズを背景に、フィリピン株式は10月時点で今年もアジア最高クラスのパフォーマンスを見せており、今後も堅調に推移すると期待されている。キャピタル アセットマネジメントは、特に消費関連、インフラ関連、銀行などのセクターが経済成長の恩恵を受けると見ており、これらの業種を中心に投資していく方針である(モーニングスター株式会社ウエブサイトなどより)。