新年祝福騒動、発砲流れ弾で5歳児死亡

2013/01/01

花火等で負傷者413名、うち指切断14名
昨年12月21日から元旦までの11日間
 

 フィリピンでは例年、新年を祝う爆竹・花火や銃の発砲による事故が多発している。


 今季に関しても、厚生省発表などによると、2012年12月21日から2013年元旦早朝にかけて、1名が死亡、少なくとも413人が負傷した。死者は、首都圏マンダルヨン市居住の5歳児で、発砲流れ弾に当たり死亡に至った。

 負傷者は前年同期の498人からは17%減少した。政府や自治体の事故防止キャンペーン、国家警察(PNP)による警察官の発砲厳禁令などが奏功したと言えなくはないが、新年到来を祝うのに多数の負傷者や死者が出るというのは、一段と厳格な防止策が必要な状況であると言える。

 負傷者413人の大半は、爆竹や花火によるものであるが、拳銃等発砲での流れ弾によるものも約10件、花火誤飲というケースも報告されている。また、眼球負傷が51名、指切断が14名に達したとのことである。