キャノンITソリューションズ、フィリピン現法設立

2012/12/25

グループのフィリピン事業基盤が急ピッチで進展
 

キヤノン・マーケティング・ジャパン(キャノンMJ) ITグループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、本社:東京都品川区)は、フィリピン国内におけるITビジネス体制の構築を目的に、フィリピンに新会社キヤノンITソリューションズ・フィリピンを設立した。

 

 キヤノンMJグループは、5ヶ年計画『長期経営構想フェーズII』(2011年~2015年)において、“Beyond CANON, Beyond JAPAN”を旗印に掲げ、「グローバルに展開するサービス事業会社化」を重点戦略のひとつとして進めている。

 今回の新会社設立はこの方針に基づくもので、8月のキヤノンITソリューションズ・タイランド設立に続く施策となる。近年、成長著しいフィリピン国内のIT市場において、特に日系企業の現地拠点におけるIT需要のさらなる拡大が見込まれることから、日本とフィリピンの双方から手厚いサービスを提供する体制を構築することで、現地に進出する日系企業に向けたITサービスビジネスの獲得を目的としている。

 キヤノンITソリューションズ・フィリピンの設立は2012年11月、営業開始は2013年1月(予定)、当初資本金は20万米ドル、代表者は原木裕氏(社長)である。

 キャノンは、フィリピンにおいて、キャノン・インフォメーション・テクノロジーズ・フィリピン(1991年8月設立)が開発事業、キャノン・マーケティング・フィリピンズ(CMPI)が販売・マーケティング・サービス活動を行ってきた。

 これまで製造は行われていなかったが、2012年年初、 バタンガス州「ファースト・フィリピン・インダストリアルパーク」内に、100%製造子会社「キャノン・ビジネスマシンズ・フィリピン」を設立、2013年4月からレーザープリンターおよび付属品・部品の大規模な製造を開始する計画である。
 工場の敷地面積は約 30万1,000平米、延床面積は約 8万3,000平米となる。総投資額は約180億円、従業員数は約 5,000人(2014年時点)と予定している。

 このようにキャノンは、フィリピンに、開発、製造、販売、ITソリューションの各拠点を有することになった。すなわち、昨今の高成長や今後の有望性で注目の高まっているフィリピンにおける事業基盤が急ピッチで進展、存在感が更に高まりつつある(12年12月25日のキヤノンITソリューションズのニュースリリースなどより)。