観光客としての訪問72%増、商用客24%増加
昨年の大震災や原発事故での不振の反動
 

 日本政府観光局（JNTO）は12月21日に、訪日外客数・出国日本人数に関する2012年11月推計値と2012年9月暫定値を発表した。

　その推計値によると、2012年11月の訪日外客数は、前年同月比17.6%増、前々年同月比2.2%増の64万8,600人であった。東日本大震災や原発事故の影響で非常に低水準であった前年同月との比較では二桁増となった。震災前の2010年11月との比較でも小幅ながらプラスとなった。市場別では、台湾、香港、タイ、マレーシア、ベトナム、インドが11月として過去最高を更新した。また、韓国も。震災前との比較で初めて減少幅が一ケタ台となり、回復傾向が鮮明になってきた。
　また、2012年11カ月間（1月～11月）の訪日外客数は前年同期比36.0%増、前々年同期比3.6%減の767万8,900人であった。

　一方、国別詳細が明示されている2012年9月暫定値によると、9月の訪日外客数は前年同月比22.1%増、前々年同月比8.3%減の65万8,011人。また、9カ月間（1月～9月）の訪日外客数は前年同期比41.2%増、前々年同期比4.2%減の632万4,165人であった。

　そのなかで、2012年9月の訪日フィリピン人は前年同月比28.6%増、前々年同月比9.5%増の6,717人。その内訳は、観光客としての訪問者が前年同月比60.7%増、前々年同月比10.6%増の3,591人、商用客が前年同月比0.8%増、前々年同月比10.5%増の1,361人、その他が前年同月比7.8%増、前々年同月比6.6%増の1,765人であった。

　年初9カ月間の訪日フィリピン人は前年同期比36.6%増、前々年同期比7.4%増の6万2,665人。そのうち、観光客としての訪問者が前年同期比71.7%増、前々年同期比9.3%増の3万4,535人、商用客が前年同期比23.6%増、前々年同期比9.5%増の1万1,482人、その他が前年同期比1.1%増、前々年同期比2.4%増の1万6,648人であった(12年12月21日の日本政府観光局＝JNTO発表より）