台風24号の死者418名、不明383名(7日4時現在)

2012/12/06

1年前の大型台風センドンと同様な甚大被害

 

 日本気象庁の12月7日午前6時45分の発表によると、台風24号(国際名:ボーファ、フィリピン名:パブロ)の中心位置は、午前6時現在、フィリピン・パラワン島西方の南シナ海(北緯13度30分、東経115度50分)にあり、北北西に向かってゆっくりと進んでいる。

 午前6時現在の台風24号の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速30メートル、最大瞬間風速は同45メートル。15m/秒以上の強風域は全域220kmとなっている。フィリピンからは遠ざかりつつあるが、4日~5日にかけて横断したミンダナオ島に甚大な被害をもたらした。
 7日午前5時のフィリピン国家災害対策評議会(NDRRMC)の発表では、7日4時現在で、台風24号での死者は418名、負傷者445名、行方不明者383名に達している。

 この時点で、合計103万3,364世帯、514万1,356人が台風24号の影響を受けている。被害を受けた家屋は1万5,850戸(全壊1万0,320戸、半壊5,530戸)に達している。インフラ・校舎・農作物被害額は約40億ペソと報告されている。

 ミンダナオ島では、昨年12月中旬に、フィリピン南部を大型の台風21号(、国際名:ワシ、フィリピン名:センドン)が横断、ミンダナオ島中心に洪水、鉄砲水、地滑りが発生、約1,500名の死者・行方不明者などの甚大な被害をもたらした。それから、1年後の今回の台風も、同じように甚大な台風をもたらしている(日本気象庁発表、フィリピン国家災害対策評議会などより)。