超大型台風24号、ミンダナオ島に上陸へ

2012/12/03

今年最強との観測、日本大使館も注意喚起

 日本気象庁の12月4日午前3時50分の発表によると、4日午前3時現在、台風第24号(国際名:ボーファ、フィリピン名:パブロ)の中心位置はフィリピンのミンダナオ島の東(北緯7度35分、東経127度20分)にあり、西に向かって速度時速30kmで進んでいる。

 台風24号の午前3時現在の中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は秒速50メートル、最大瞬間風速は同70メートル。15m/秒以上の強風域は全域390km。日本気象庁予想では、台風24号は非常に強い勢力を保ったまま、4日にミンダナオに上陸、フィリピン南部を横断、6日午前3時には、中心部が南シナ海(北緯11度35分、東経118度55分)にあると予想している。

 フィリピン気象庁(PAGASA)も、台風24号が日本気象庁予想と同様な進路を辿ると予想、3日11時30分時点で、ミンダナオの南北スリガオ、ディナガット、南北アグサン、東ダバオ、北ダバオ、東ミサミス、ブキノドン、コンプステラ・バレー、サマール島、カミギン、北コタバト、南北ラナオに警報シグナル3を発出している。

 また、西ミサミス、南北サンボアンガ、南ダバオ、スルタン・クダラット、マギンダナオ(ミンダナオ)や、南レイテ、ボホール、東ネグロス、シキホール、セブ、西ネグロス(ビサヤ)にシグナル2、その他のビサヤ、ミンダナオの一部にシグナル1が発出されている。
 なお、PAGASAの警報(注意度)は4段階で表され、シグナル1からシグナル4にかけて警戒の度合いが強まる。

 地元報道などによると、台風24号(パブロ)は今年で最もパワフルであり、昨年12月にミンダナオ、ビサヤ地方を横断し1,500名以上の死者、行方不明者など大被害をもたらした21号(国際名:ワシ、フィリピン名:センドン)を上回るスーパー台風とのことである。

 在、日本大使館は12月3日に、邦人社会向けに台風情報発出した。そして、「フィリピン気象庁が警報を発出していることを踏まえ、今後の台風の進路に注意し、特に台風が通過する地域居住の在留邦人、強風、大雨にともなう洪水や土砂崩れに十分注意されたし。また、台風に伴い、各種交通機関(特に航空機や船)の混乱も予想されるので、利用の予定がある場合には、運行状況を利用交通会社に確認されたし。 
 また , 現在マニラ首都圏には警報は発出されていないが、今後発出される虞もあるので、十分注意されたし」と注意喚起した(12年12月4日の日本気象庁発表、12月3日の在フィリピン日本大使館発表などより)。、