フィリピンの商業銀行、最高益連続更新ペース

2012/11/23

9カ月間決算好調、上位行は揃って二桁増益
純利益首位はBPI、37%増の132億ペソ
総資産首位はBDOの1兆1,742億ペソ

 2012年度上半期(1月~9月)の企業業績発表が出揃ってきた。


 昨年は、国内外景気鈍化や年前半のインフレや金利上昇という環境下にもかかわらず、企業業績は堅調に推移、株価上昇の大きな要因ともなった。特に、金利敏感セクターである銀行、不動産というセクターにおいて最高益続出という予想外の好結果となった。

 2012年9カ月間もこの両セクター中心に企業業績が堅調に推移した。まず、銀行の動向は以下の通り(個別の業績動向はレポート済みであり詳細は省く)。

 まず、アヤラグループの優良銀行ザ・バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(BPI)の純利益は前年同期比37%増の132億ペソに達し、昨年記録した年間史上最高益128億ペソを既に上回るとともに、業界トップの座を維持した。今年も史上最高益更新となる可能性が非常に高いといえる

 総資産ベースで第2位のメトロバンクの純利益も前年同期比15%増の105億ペソ、総資産ベースで首位のBDOユニバンク(BDO)の純利益は同38%増の105億ペソに達し、各々年間での史上最高益を更新する可能性がある。

 このビッグ3に続く有力銀行のリサール商業銀行(RCBC)純利益も前年比17%増の48億ペソへと二桁増加。また、フィリピン・ナショナル・バンク(PNB)の純利益も同93%増の38億ペソへと急増した。アボイティス・エクイティー・ベンチャー(AEV)傘下の有力銀行であるユニオンバンク・オブ・フィリピン(UBP)の純利益も同17%増の63億ペソと二桁増加。セキュリティー・バンクの純利益も同55%増の62億ペソと好調であった。

 2012年9月末の総資産トップはBDOユニバンクの1兆1,742億ペソ、2位がメトロバンクの9,537億ペソ、3位がBPIの8,673億ペソであった。不良債権比率が良好であったのはセキュリティー・バンクの1.1%、BPIの1.7%などであった。総資産業界トップのBDOの不良債権比率は3.1%と業界平均よりも高くなっている(各行の2012年上半期決算資料などより)。