HOYA、エプソンの眼鏡レンズ事業取得契約

2012/11/18

 フィリピン・エプソン・オプティカル社も対象
セイコー販社にも50%出資、眼鏡事業拡充へ

 セイコーエプソン(エプソン、長野県諏訪市)とHOYA(東京都新宿区)は、エプソンの光学(眼鏡レンズ)事業について、HOYAへ譲渡することなどで合意し、11月16日に、正式に契約を締結した。

  両社は、エプソンの光学事業の譲渡に向けた交渉を開始することで2012年4月に合意して以来、協議を進め、今回の正式契約に至った。エプソンの光学事業譲渡日は、関係当局より必要な許認可の取得、諸準備等が整うことを条件として、2013年2月1日と予定されている。 

 エプソンの光学事業譲渡対象は、開発製造拠点である松島事業所(長野県箕輪町)、製造拠点であるセイコーレンズサービスセンター(大阪市平野区)、フィリピン・エプソン・オプティカル社(カビテ州、ラグナ州)3拠点と従業員約2,300名(国内約450名、海外約1,860名:2012年11月1日現在)である。
 
 また、11月16日に、HOYAはセイコーホールディングス(セイコー、東京都港区)と、眼鏡関連商品のグローバルな販売促進を目指す戦略的な業務提携のため、眼鏡関連商品の販売事業を行うセイコーの100%子会社であるセイコー・オプティカル・プロダクツ(SOP、東京都中央区)への出資契約を締結した。

 HOYAのSOPへの出資日程は、関係当局より必要な許認可の取得、諸準備等が整うことを条件として、2013年2月1日にSOP株式30%取得、2014年3月31日に同20%の追加取得を行うと定められている。

 これら2件の契約締結により、HOYAは、 これまで三社が独自に高めてきた眼鏡レンズおよび眼鏡関連商品の開発、生産、販売等のノウハウを結集し、顧客、販売店に対し、より満足度の高い製品・サービスをグローバルに提供していく方針である(12年11月16日のセイコーエプソン株式会社やHOYA株式会社のニュースリリースなどより)。