フィリピンの国民食、ジョリビー・フーズ21%増益
2012/11/15
9カ月間の純利益25億ペソ、海外事業が二桁増収
9月末の店舗数2,581(国内2,040店、海外541店)
ファストフード最大手で国民食とまでいわれるジョリビー・フーズ(JFC)が、2012年度9カ月間(1月~9月)の決算速報を発表した。
9カ月間のグループ全体の売上高は前年同期比13%増の669億1,800万ペソ、営業収入は同15%増の515億ペソに達した。総じて堅調に推移したが、特に海外事業の増収率が高かった。ちなみに、第3四半期に関しては、フィリピン事業9.6%増収に対し、中国事業が26.5%増収、東南アジア及び中東の事業が24.7%増収、米国事業が12.6%増収など海外での売り上げが22.6%増加した。
9カ月間の純利益は同21.4%増の25億1,600万ペソ、株主帰属純利益は同20.4%増の24億7,500万ペソ、一株当り純利益(EPS:完全希薄後ベース)は同18.9%増の2.351ペソと各々増加した。
JFCはこの9カ月間で149の新店をオープンした。2012年9月末のJFCのフィリピン国内店舗数は2,040店に達している。内訳はハンバーガーのジョリビー765店、中華のチャウキン383店、ピザのグリーンウイッチ201店、ケーキ・ベーカリーのレッドリボン209店、鶏肉・バーべキュ-のマン・イナサル457店、昨年買収したバーガー・キング25店となっている。
一方、海外店舗数は541店舗に達した。そのうち、中国ではファースト・フードチェーンのYongheキング(永和大王)が288店、粥チェーンの宏状元餐が52店、新たに買収した華南の牛肉麺チェーン三品王39店などとなっている。これらを含むジョリビーフーズ・グループ総店舗数は2,581店舗に達している(12年11月14日のフィリピン証券取引所回覧8216-2012号より)。